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<浦和学院だより>きょう鹿実戦 いざ初戦へ「迷わずにやる」

 鹿児島実との初戦を翌日に控えたチームは26日、兵庫県内で約3時間の最終調整を行った。

 午前は伊丹スポーツセンターで2時間の練習。シートノック、シート打撃などを実施した。シート打撃では、エース佐藤が控えの5人を相手に8打席で無安打3三振2死球と抑えた。主力組はリリーフと3投手を相手に3回ずつ打席に入り、4番沼田が本塁打を放ったほか、日高と佐藤が長打を2本ずつ放った。

 午後は市尼崎高校グラウンドでフリー打撃を約1時間こなした。森監督は「試合前はいろんな事を考えるが、1番大事なのは迷わずにやると決めたらやることだ」と試合への心構えを話した。

◇7年ぶり校歌を

 大会が開幕して4日が経過。5日目に初戦を迎えることはチームにとってプラスになった。十分な練習期間が取れ、大阪入りした18日頃には波もあったチーム状態は、投打ともに上向きになってきた。

 森監督は「試合は泣いても笑っても2時間のドラマ。そこに自分が焦点を合わせられるかどうか」と、あとは気持ちの持って行き方だとする。

 鹿児島実との勝負を分けるのは打力だろう。エース佐藤は昨秋、東海大相模と戦った関東大会決勝の9回4失点が最多。明治神宮大会準決勝の日大三戦では5回4失点で降板したが、粘り強く大崩れしないのが特長だ。

主将の小林が「野手が投手を育てるようにやってきた」と言うように、元々は強打が売りのチーム。県大会初戦から公式戦9試合連続で2けた安打を放った打線が、相手投手を打ち崩せるかどうかにかかっている。

甲子園での勝利は2004年夏から遠ざかり、森監督は「7年ぶりの校歌を聞くのみ」と意気込む。ユニホームも変わった新生ウラガクの戦いがいよいよ幕を開ける。

◇1番に昇格も意識はせず

 昨秋から組み替えた打線のキーマンが5番から1番に昇格した日高だ。3月の練習試合から先頭打者になったばかり。甲子園に入る前は「まだ慣れていない」とこぼしていたが、今では「1番を意識しないでいこうと思っているので大丈夫」と吹っ切れた様子だ。

 昨秋の関東大会は準決勝の横浜戦で同点本塁打、決勝の東海大相模戦でサヨナラ安打を放った。相手左腕について「秋より直球が速いと聞くが、打てないわけじゃない」と第1打席から打ち崩していく構えを見せた。

◇フォーム崩すも球威取り戻す

 チームが誇る新2年生右腕が初戦に向けて状態を整えてきた。エース佐藤はブルペンに入り、37球の最終調整。「調子は悪くない。いい感じ」と心地よい汗を流した。

 22日頃まではフォームのバランスを崩していたが、その後4日間は森監督の付きっきりの指導もあり、徐々に本来の球威、制球力を取り戻してきた。「試合に向けてやることはやった。雰囲気にのまれず、びびらず、思い切ってやりたい」。チームの命運は、その右手1本に懸かっていると言っても過言ではない。

(埼玉新聞)

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