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秋季県高校野球 組み合わせ決定 「連続選抜へ一戦必勝」

 23日に開幕する秋季県高校野球大会の組み合わせ抽選会が21日、スポーツ総合センターで行われ、各地区大会を勝ち抜いた出場38校の対戦相手が決定した。

 抽選会ではまず、県大会参加校によるシード(第1-4)を選ぶ投票が実施された。3連覇とともに2年連続の選抜大会出場を狙う浦和学院は34票を獲得し、第1シード。今夏の全国選手権に出場した花咲徳栄は26票で第2シードに決まった。第3、4シードには昨年、今夏準優勝の春日部共栄(23票)、聖望学園(16票)がそれぞれ収まった。

 引き続き、34校の主将らが会場到着順に抽選を行った。シード4校はいずれも2回戦から登場。浦和学院は市川口の挑戦を受け、花咲徳栄は大宮西と顔を合わせる。春日部共栄は越谷北と対戦。聖望学園は大宮東とぶつかり、16強入りを争う2回戦屈指の好カードとなった。

 県大会は準々決勝から有料で一般500円、中高生200円。引率された少年野球・中学生チーム(引率者・保護者有料)障害者(障害者手帳の提示)と介添え者1人、小学生以下は無料。

◇連続選抜へ一戦必勝 浦和学院

 大会3連覇と、2年連続の選抜大会出場を狙う浦和学院は、おおかたの予想通り第1シードに収まった。ただ、森監督は「この時期は、戦いながら強くなっていくのが理想」とあくまで一戦必勝を説く。

 地区大会後の練習試合では2日連続で敗戦を喫したものの、もう一度足元を見つめ直す、いいきっかけになったという。主将の明石は「基本に忠実に、目の前に戦いを120パーセント全力で勝ちにいく」。落ち着いた口調の中に闘志をみなぎらす。

 昨年は関東大会も制したが、選抜大会では1回戦で敗れた。それだけに「甲子園で借りを返したい」と明石。最大の目標“全国制覇”への第一歩は24日に幕を開ける。

◇今夏覇者は「未知数」 花咲徳栄

 今夏の埼玉大会を制した花咲徳栄が第2シードに決定。準優勝で春の選抜大会の切符をつかみ取った2009年以来の関東大会出場を狙う。2年ぶりのシード入りに「びっくり。築いてきた実績に感謝」と岩井監督。

 始動が遅れた新チームにあって、軸となるのは甲子園メンバーの上田と藤原。1年生も粒ぞろいだが、岩井監督は「作っている状態で未知数。総入れ替えもある」と2年生の奮起に期待する。

 主将の小山は「準決勝の春日部共栄戦がヤマ。強い学校が多いので、勢いをつけたい」と意気込み、岩井監督も「力を出し切るしかない」と、あくまで挑戦者として臨むつもりだ。

◇関東向け総力結集 春日部共栄

 春日部共栄は第3シードに入ったが、主将の鎌田は「相手がどこでも、自分たちの野球を貫き通すだけ」とあまり意に介さない様子だった。

 地区大会後はバットのスイング量を増やしたことで、自慢の打撃の状態もさらにアップ。鎌田は「オープン戦でも点につなげられる試合ができた」と手応えを得ている。

 ただ、本多監督は相手投手によって波がある打線より「秋は特に守り」と力説。豊富な投手陣に当然、打撃面も含め、総力戦でまずは昨年に続く関東大会出場を目指す。

◇堅守に打力プラス 聖望学園

 第4シードに入った聖望学園は、7年ぶりに秋のシード権を獲得。岡本監督は「第2、第3がよかった」と4年ぶりの関東大会出場へ立ちはだかる浦和学院を警戒しながらも、「紙一重ちゃうかな」と1年生中心のチームに自信もにじませた。

 地区大会初戦で富士見を4-1で破ると、代表決定戦では山村学園に12-0のコールド勝ち。主将の小林は「守りからリズムを作る、自分たちの野球を初戦からしていければ。打撃にも期待して欲しい」と例年以上の攻撃力で快進撃を狙う。

◇打線健在、2年連続シード食いに意欲 大宮東

 第4シード聖望学園とぶつかる大宮東は、2年連続のシード食いをもくろむ。今チームも上位から下位まで切れ目のない打線は健在。吉本監督は「初戦に合わせている」と地区大会後の調整も余念がない。

 昨年も初戦の2回戦で第4シードの本庄一を1-0で完封しているだけに指揮官は「無駄な失点を防ぎ、第4シードに打ち勝ちたい」と不敵な笑みを浮かべていた。

◇9年ぶり出場に闘志 大宮

 大宮は9年ぶりに県大会出場。主将の金森は「どこも格上。強いチームが勝つのではなく、勝ったチームが強いということを証明したい」と闘志を燃やす。

 経験豊富な2年生が多く残り、左の猪熊、右の金森の両輪が活躍して地区大会を勝ち上がった。金森は「打てるチームではないので、最少失点に抑えて決勝まで行きたい」と大舞台に目標を定めた。

◇チーム力で30年ぶり 与野

 30年ぶりの出場となる与野。地区大会1回戦はエース田中が完封し、代表決定戦は序盤で4失点したエースを打線がカバー。九回に3点を奪い逆転サヨナラ勝ちした。前田監督は「全員で勝ち取った県大会」とチーム力を強調。出場38校中で唯一、2試合連続の1点差で勝ち進み、接戦にはめっぽう強い。主将の飯泉は「最後まで食らい付いて格上に勝ちたい」と拳を握った。

(埼玉新聞)

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