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浦和学院、史上3校目の連覇!センバツ当確


【写真】史上3校目の連覇を達成してガッツポーズする浦和学院ナイン(スポニチ)

 来年センバツの重要な参考資料となる秋季高校野球関東大会は4日、山梨県小瀬球場で決勝を行い、浦和学院(埼玉)が今夏甲子園4強の作新学院(栃木)を5―0で下して2年連続3度目の優勝を果たした。同大会の連覇は54、55年の桐生(群馬)、74、75年の小山(栃木)以来史上3校目。浦和学院は明治神宮大会(23日開幕、神宮ほか)の出場権も獲得した。

 浦和学院が今夏甲子園4強の作新学院を下して史上3校目の連覇を達成した。3回1死三塁から林崎(りんざき)が右翼線へ先制打を放つと、4回は2死二、三塁から中前2点打。4安打3打点に、捕手としても3投手を好リードで完封リレーに導き「打席でもボールが止まって見えた」と満面の笑みだ。今夏埼玉大会は準決勝で甲子園に出場した花咲徳栄に敗れて春夏連続出場を逃した。04年夏の甲子園で初戦突破して以降、5度の甲子園出場は全て初戦敗退。1日1000スイングをノルマに課して打撃強化に努めてきた。来春センバツ出場は当確。まずは全国の強豪が集う明治神宮大会に向けて「全国で勝つことが目標。優勝しか考えてない」と力強く話した。

<作新学院「力不足」で完敗>

 浦和学院の3投手を打ち崩せず6安打零敗。小針崇宏監督は「力不足の面が多々あった」と完敗を認めた。今夏甲子園4強に貢献したエース大谷は先発させなかったが、失策や走塁ミスで好機をつぶす場面が目立った。石井主将も「投手に負担をかけてしまって申し訳ない。狙い球も絞っていったけど、うまく打線がつながらなかった」と反省していた。

(スポニチ)

◇浦和学院、史上3校目の連覇…秋季関東大会

 関東大会の決勝が行われ、昨年優勝の浦和学院(埼玉1位)が今夏甲子園4強の作新学院(栃木1位)を5―0で下し、2年連続3度目の優勝を決めた。大会連覇は54~55年の桐生、74~75年の小山に次いで史上3校目。浦和学院は23日開幕の明治神宮大会に出場する。

 “恐怖の2番打者”が攻守に輝きを放った。林崎(りんざき)龍也捕手(2年)は4安打1四球で全打席出塁し、先制適時二塁打を含む3打点。左打席からの広角打法で、今大会通算16打数10安打6打点、打率6割2分5厘の大暴れだ。「4安打なんて初めて。3、4番につなぐことを心がけている結果です」と興奮気味に振り返った。

 守っても、好リードでタイプの違う1年生投手3人の完封リレーを演出。森士(おさむ)監督(47)も「今年のチームのテーマは『野手がピッチャーを育てる』。その点で、林崎がいちばんの功労者」と司令塔を名指しで褒めたたえた。

 大会史上3校目の連覇。最近3年、春秋計6度の関東大会を4度も制した。だが、甲子園では5連続初戦敗退中で、04年夏を最後に白星がない。「連覇といっても通過点。来春につながる経験を積みたい」と指揮官。聖地での勝利をつかむためにも、明治神宮大会で頂点を狙う。

(スポーツ報知)

◇大会を振り返って

 7年ぶりに県内で開かれた秋の関東地区高校野球大会は浦和学院の2年連続優勝で幕を閉じた。開催県のため、県勢は他県より1校多い3校が出場。だが、3校とも早々と姿を消し、選抜大会出場に大きく近づく4強入りはならなかった。

 今大会は、4年連続で決勝進出していた神奈川県勢が4強にも入らず、甲子園常連校の苦戦が目立った。29年ぶり出場の高崎は県立で群馬有数の進学校。突出した選手はいないが、守りのチームで中盤以降に逆転する展開で4強入りした。

 県勢は1回戦で甲府西が千葉英和と対戦。部員15人ながら、県大会を斉藤、小椋両投手の継投で勝ち上がり準優勝した。だが、関東大会では両投手ともボールが先行し、カウントを取りにいった球を連打された。打線も2安打に抑えられた。長田成記監督は「投球にもっと幅が出てこないと、上の大会で勝つことは難しい」と振り返る。

 甲府工は1回戦で常総学院と対戦。2度追いつかれながらも終盤に勝ち越し、5―3で接戦を制した。県勢では5年ぶりの勝利だった。準々決勝の相手は優勝した浦和学院。下位打線も力がある相手を抑えきれず、6回に連打を浴びて5点を失い、敗れた。

 シードの東海大甲府は準々決勝から登場。高崎のエースの内と外に変化球を投げ分ける丁寧な投球に翻弄(ほん・ろう)され、散発5安打に終わり、2―4で敗退した。

 大会は7日間。他県開催では2球場を使用し、5日間で日程を終える。今大会は、4年前に緑が丘球場(甲府市)で硬式野球が周辺への危険性を理由に禁止されたため、会場は小瀬球場だけだった。富士北麓(ろく)球場(富士吉田市)はこの時期、気温が低く、使用できない。

 日程が長引くことで、経費面など出場校の負担は増える。だが、優勝した浦和学院の森士(おさむ)監督は「全試合を見ることができ、甲子園のような一体感があった。休養日も多く、投手にとって体調管理がしやすかった」と好意的だった。

 春と秋の県大会、夏の山梨大会は、小瀬球場に富士北麓(ろく)球場を加えた2球場で運営されている。県大会は関東大会より出場校も多く、2球場では日程に余裕がないため、県高校野球連盟は南アルプス市に櫛形(くし・がた)総合公園野球場の改修を要望している。

(朝日新聞山梨版)

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