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春季高校野球地区大会、あす開幕 県大会出場へ激戦必至

 春季県高校野球地区大会は11日の南部を皮切りに、12日には東西北部でも開幕する。県大会(24日開幕)には各地区代表39校と選抜大会出場の浦和学院の40チームが出場。関東大会(5月19日開幕)は埼玉開催のため、代表切符は4枚。し烈を極める戦いの第一歩は、ここからスタートを切る。一冬越えた各チームの戦力を地区ごとに展望した。

◇東部 投打で充実の徳栄、共栄

 (出場38校、代表10校=12~16日・越谷市民ほか)

 昨秋の県大会で準優勝した花咲徳栄、同4強の春日部共栄が総合力でリード。昌平、春日部東も地力がある。

 花咲徳栄は右横手の高橋、左腕小栗が成長。打線も3番楠本、4番藤原を軸に、新メンバーの5番加藤が楽しみな存在。

 右の青木、左の西沢が安定している春日部共栄は板倉、鎌田ら主軸に小林、藤井が加わった打線は破壊力十分。

 昌平の広橋は県内屈指の左腕で、打線の援護が鍵。春日部東は丹羽、熊谷の好投が期待され、鷲宮は久喜北陽との初戦がヤマ。ノーシードでは栄北、春日部が侮れない。

◇西部 戦力整う聖望、市川越

 (出場36校、代表9校=12~16日・川越初雁ほか)

 昨秋県4強の聖望学園をはじめ、市川越、狭山ケ丘などシード勢が順当に勝ち上がりそうだ。

 聖望学園は右横から最速135キロの川畑が救援で力を発揮。小林健、田浦ら打線は例年以上に破壊力がある。市川越は右腕小島を柱に、打線は冨岡、丹羽の中軸が力強い。狭山ケ丘は左横の安東が急成長。打線は4番小湊が軸で、機動力も使う。

 川越工は右腕小沢の調子次第。西武文理は左腕遠藤に期待。所沢北は主砲国広が好調だ。所沢商、川越東、武蔵越生も力は劣らない。ノーシードでは富士見、坂戸西が波乱を起こす可能性がある。

◇南部 埼玉栄、大宮東など軸

 (出場42校、代表11校=11~16日・市営浦和ほか)

 昨秋県8強の埼玉栄や大宮東、立教新座、朝霞、蕨などのシード勢が有力。ノーシードでは浦和実の戦力が整っている。

 埼玉栄は左の本間、右の佐藤から抑えの右腕芝崎に継投する形が確立した。強打を誇る大宮東はエース渡辺に加え、右横手の峰岸が急成長。I組代表戦で対戦が濃厚な浦和実は1番山口から左打者を6人並べる。立教新座は木下、龍造寺のバッテリーが攻守に力強い。

 朝霞は中野、小峰の両左腕を軸に守備が堅い。蕨は機動力が武器。与野は右腕田中、大宮西は左腕草薙の出来が鍵。市川口、大宮も好チームだ。

◇北部 上尾、熊谷商が初戦激突

 (出場34校、代表9校=12~17日・上尾市民ほか)

 D組1回戦で激突する上尾、熊谷商の評判が高く、昨秋県8強の本庄東、同16強の松山、正智深谷も健在。ただ初戦から好カードが多く波乱含み。

 昨春準優勝の上尾は菊池、熊谷商も川崎と両右腕が大黒柱で、投手戦は必至。打力では熊谷商がやや上か。本庄東は左腕網倉の球威が増したが同組の深谷商、桶川はしぶとい。好右腕岡本が引っ張る松山は、打線が活発な早大本庄と対戦する。

 守備力に絶対の自信を持つ正智深谷のA組突破は堅い。左腕酒井ら投手力のある成徳大深谷と北本も面白いカード。本庄一、滑川総合も実力校だ。

(埼玉新聞)

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