センバツ二重奏(4)復活を期す大型右腕 山口瑠偉投手

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【写真】「悔しさをぶつけ、チームの勝利のために投げたい」と力を込める185センチの大型右腕・山口瑠偉(埼玉新聞)

 復活を期す大型右腕山口。自身の殻を破ろうと必死にもがいている。

 185センチの長身から投げ降ろす140キロ超の速球を武器に、1年の夏からベンチ入りするなど能力は折り紙付き。昨年の選抜大会では準々決勝に先発し、優勝した大阪桐蔭を相手に5回被安打3、無失点と好投した。

 だが前エース佐藤(立大進学)との2枚看板として期待された夏の甲子園では、天理(奈良)との3回戦に満を持して先発したものの、「春とは違う雰囲気にのまれ、自分の投球ができなかった」と本来の出来とはほど遠い投球で、2回3失点で降板した。

 気持ちの整理が付かないまま迎えた秋季県大会でも、花咲徳栄との決勝に先発し、1回持たずに4失点でノックアウト。以後、登板機会はなく防御率54・55という屈辱的な数字だけが残った。「みんなの思いを背負って投げさせてもらったのに期待に応えられなくて・・・」。心の中は、チームに対する申し訳ない気持ちでいっぱいだ。

 しかし、沈んだままではいられない。「このまま引きずっていても挽回できない。悔しさを力にしてチームを勝たせられるように、必死に努力しようと思った」。精神面の弱さは自覚している。だからこそ、下半身の土台づくりとともに、どんな状況にもひるまない精神力も養ってきた。

 「投げさせてもらえたら、感謝の気持ちを形に表したい。『山口が投げたら勝てる』と思われる投手になりたいです」

 本来の力を発揮できれば、投手陣の大きな柱になることは間違いない。どん底を味わった右腕の逆襲が始まる。

(埼玉新聞)

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