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私学優位、シード順当 埼玉大会、20日から4回戦

 埼玉大会は3回戦までが終了し、32校に絞られた。春季県大会で16強以上のチームのうち姿を消したのは四つ。前評判通り私学優位で、シード校が順当に勝ち残る展開となっている。4回戦は20、21日の予定。

 優勝候補の浦和学院は、2試合連続コールド勝ちで存在感を示した。計18安打17得点と、春の選抜大会を制した打力は健在。山口瑠偉、涌本亮太ら控えが、2年生エース小島和哉の負担をいかに軽減できるかが、2年連続甲子園出場の行方に影響する。

 花咲徳栄もエース関口明大が3回戦で1安打完封を演じるなど、2試合14イニング無失点と安定。勝負を避けられて1安打と目立たないが、大会屈指の強打者・若月健矢の前に走者をためる展開に持ち込みたい。

 春日部共栄は3回戦を辛くも逆転で制した。2年生主体のチームが、「夏特有の雰囲気」を味わったのは、後半戦へ向けての収穫だ。昨年準優勝の聖望学園は積極的にバットを振る1、2番の存在が嫌らしい。大宮東、武南も打線が上向き。3回戦で延長12回を戦った川越東、坂戸西は選手の疲労が気がかりだ。

 橋本龍之介が2回戦でノーヒット・ノーランを達成した春日部、5年ぶりに初戦突破した市川口にも勢いがある。特に市川口は例年、投打に力のある選手がそろうだけに、上位躍進の可能性を秘めている。

 4回戦の組み合わせでは鷲宮―本庄一が注目。2、3回戦で好投した本庄一のエース平良チアゴを、鷲宮が小技を絡めた手堅い攻めでいかに攻略するかが見どころだ。

 例年より早く梅雨明けして迎えた今大会は、険しい暑さも克服しなければならない。約20日間に及ぶ長丁場の日程。頂点に立つには、体力と気力の充実も欠かせない。(敬称略)

(朝日新聞埼玉版)

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