浦学3連覇 初回から圧倒11得点 見せつけた格の違い 春季高校野球県大会

◇選抜4強浦学、3連覇 秋に続き川越東破る

 春季高校野球県大会最終日は5日、県営大宮球場で決勝と3位決定戦が行われ、昨秋の県大会と同カードとなった決勝は、選抜大会4強の浦和学院が川越東に11―4と大勝。3年連続12度目の栄冠に輝き、2季連続優勝を果たした。3位決定戦は聖望学園が6―3で成徳大深谷を下し、関東大会出場を決めた。

3年連続の優勝を果たしスタンドへあいさつに向かう浦和学院の選手たち=5日、県営大宮球場

3年連続の優勝を果たしスタンドへあいさつに向かう浦和学院の選手たち=5日、県営大宮球場

 全国の頂点を狙う浦和学院の地力が際立つ大会だった。川越東との決勝は、甲子園で実力を示した強力打線が13安打と爆発した。一回、4番山崎滉の中前適時打で先制すると、打者11人の猛攻で一挙6得点。二回以降も攻め手を緩めず、五回までに11点を奪って大勢を決めた。

 今大会、投手陣の軸となった先発の左腕小倉が決勝のマウンドでも奮闘。切れのある直球とスライダーで7回3失点にまとめ、左腕森兼、右腕榊原の継投で締めた。接戦に備えていたエース左腕江口に出番を与えず、投手陣の成長をアピールした。

 2年ぶりの全国制覇を狙った選抜大会では準決勝で東海大四(北海道)に1-3で敗れた。森士(おさむ)監督は「大事なところで県民の皆さまの期待を裏切ってしまった。そういうところを克服できるチームをつくる」と夏を見据えた底上げをスタートさせた。

 選抜大会後、エース左腕江口ら主力9人は春季県大会抽選会直前までの17日間、心と体の休養に努めた。期間中は、選手たち自ら甲子園で浮き彫りとなった反省点をあぶり出し、個人練習を通して弱点や課題をつぶしてきた。

 森監督は「同じ選手が同じレベルのままだと、マークされる夏は勝てない」と引き締め、主将の津田も「今までとは違う自分になる」とさらなる成長を掲げる。「底上げはまだまだ。もう少し総合力をアップできる」という指揮官の予感が現実となれば、埼玉県勢初となる深紅の大優勝旗を手にする日も遠くはない。

 関東大会は16日に山梨県内で開幕。推薦出場の浦和学院は17日の2回戦で沼南(千葉2位)-山梨3位の勝者と対戦する。川越東は16日の2回戦で相模原(神奈川2位)、聖望学園は16日の1回戦で作新学院(栃木1位)と争う。

◇浦学、強打でV3 初回から圧倒11得点

 選抜大会4強の実力を見せつけての3連覇だった。昨秋の県大会と同カードとなった決勝は、浦和学院が13安打の猛攻で川越東に11-4で大勝。3年連続12度目の優勝を果たし、秋春制覇を遂げた。

 浦和学院は一回に山崎滉の先制打など打者11人5安打で一挙6得点し勝負を決めた。二回以降も攻め手を緩めず五回までに11点を奪った。先発の左腕小倉が7回3失点にまとめ、左腕森兼、右腕榊原の継投で締めた。3位決定戦は聖望学園が成徳大深谷を6-3で下し、2年連続6度目の関東大会出場を決めた。

◇見せつけた格の違い
浦和学院-川越東 1回裏浦和学院1死一、二塁、山崎滉が先制の中前適時打を放つ。捕手藤野

浦和学院-川越東 1回裏浦和学院1死一、二塁、山崎滉が先制の中前適時打を放つ。捕手藤野

 自慢の強打で秋春制覇と大会3連覇を達成した浦和学院。昨秋の明治神宮大会、春の選抜大会と全国区のエースたちと対峙(たいじ)してきた強力打線が格の違いを見せつけた。

 森監督も「準決勝、決勝と相手が投手を温存する形でちょっと残念。一球の重みという部分では質のいい内容ではなかった」と大味な展開となった決勝を振り返った。

 一回1死一、二塁から4番山崎滉が直球を中前へ運ぶ先制適時打。「相手のボールに合わせず、自分のスイングを完成させる」と意気込む主砲が打線に火をつけた。続く高橋、荒木と連打が飛び出し、幸喜、諏訪の2年生コンビもきっちり適時打。試合開始から30分とたたないうちに、打者11人の猛攻で6点をもぎ取った。

 どこからでも得点が狙える打線は間違いなく全国でもトップクラス。準々決勝からは3試合連続で2桁安打を記録した。それでも森監督は「固定的なところに物足りなさがある。どんなタイプが来ても揺るがないような打線を」と、新戦力の台頭や個々のレベルアップに期待を込める。

 選抜大会で出番のなかった渡辺、田村が1桁の背番号をつけ、1年生3人がベンチ入りするなど夏に向けたチーム内競争は激しさを増すばかり。「夏に向けてチームが活性化していく形をつくりたい」と指揮官。まだ見ぬ「起爆剤」でさらなる高みへ駆け上がる。

◇7回3失点の先発小倉 粘りの投球も満足せず
7回3失点と好投した浦和学院の小倉

7回3失点と好投した浦和学院の小倉

 浦和学院先発の小倉が7回3失点と粘りの投球を見せた。ただ、「自分のピッチングはできなかった」と満足していない。二~四回は1点ずつ失点。二、四回は先頭に四球を与え、三回は2死から3連打を許した。「自分から崩れないように気をつけたのですが」と反省を口にした。

 それでも五回以降は「下半身の使い方を修正した」と二塁を踏ませず4奪三振で本来の調子を取り戻した。「関東大会でも教わってきたことを発揮し勝ちたい」と抱負を述べた。

◇猛攻の口火切る先制打 4番・山崎滉

 浦和学院の4番山崎滉の先制打から猛攻が始まった。一回1死一、二塁、高めに甘く入った直球を「つぶすように打てた」と中前にはじき返す先制タイムリー。ここから一挙6点を奪う口火を切った。

 ただ4打数2安打という結果には不満顔。「打ちたい一心で、打っちゃいけない球にも手を出してしまった」と反省する。関東大会に向け「どんな投手が相手でもいいイメージをもって一発で仕留める」と頼もしい限り。主砲のバットが関東の頂点へ導く。

◇川越東、2年生右腕に王者の洗礼も打撃に大きな収穫
1回裏浦和学院2死三塁、幸喜に中前適時打を浴び、三塁走者の荒木(左)が生還。川越東の星野(右)が肩を落とす

1回裏浦和学院2死三塁、幸喜に中前適時打を浴び、三塁走者の荒木(左)が生還。川越東の星野(右)が肩を落とす

 川越東の決勝戦は一回の6失点で終わったと言っていいだろう。今後への期待も込め、先発に公式戦初登板初先発の2年生右腕星野を送り込んだが荷が重かった。渡辺監督も「いろいろ思惑もあったけど、試合を壊してしまって観客や3年生に申し訳ない」とわびた。

 星野は球自体の走りは悪くなかったが「レベルが違った」と甘い球を痛打された。そこにバッテリーミス、失策が重なる悪循環。二回にも考えられないような失策で2点を献上し、主将の大南は「もったいないミス。詰めていかないといけない課題」と反省した。

 ただし大量リードされながらも二~四回に1点ずつ返し、結果的に安打数は11と、強打の浦和学院の13本とほぼ互角。3安打の4番藤野は「自分たちの打撃は秋より断然レベルが上がっていて、自信も手応えもある」と大きな収穫を口にした。

 この代で、浦和学院との頂上決戦は秋に続き2連敗となったが、大南は「点差ほどの差はなかった。やるべきことができれば、十分勝機はあるかな」。”三度目の正直”へ、主将の言葉は強がりでも何でもなかった。

◇強打の象徴が猛打賞の働き 4番・藤野

 川越東の強打の象徴・4番藤野が期待通りの働き。浦和学院の小倉、森兼、榊原の3投手からそれぞれ1安打を放ち3安打の猛打賞。ただ「調子は良かった」と言いながらも、「(エースの)江口君から打たないと。しっかり練習していきたい」と足元を見つめた。

 捕手としては先発の2年生星野の長所を引き出せなかった点を思い返し「配球とか、立ち上がりから乗せてあげられなかった」。春は初となる関東大会へ「受け身にならず全試合チャレンジャーでいく」と固く誓った。

(埼玉新聞)

 試合結果
 県大会決勝 5月5日(県営大宮球場)
TEAM 1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
川越東 0 1 1 1 0 0 0 1 0 4 11 3
浦和学院 6 2 1 1 1 0 0 0 x 11 13 0
【浦】小倉、森兼、榊原-西野【川】星野、浅見、篠原-藤野
▽三塁打:臺(浦)▽二塁打:藤野、川田(川)
 浦和学院打撃成績
位置 選手名 打数 安打 打点
諏訪 4 2 1
4 1 0
津田 3 2 1
山崎滉 4 2 2
高橋 3 1 0
荒木 4 2 1
西野 4 0 2
幸喜 4 2 2
小倉 3 0 0
H 山本 1 1 0
1 森兼 0 0 0
1 榊原 0 0 0
34 13 9
 川越東打撃成績
位置 選手名 打数 安打 打点
福岡 4 1 1
吉澤 4 0 0
駒崎 5 1 0
藤野 5 3 0
R 香取 0 0 0
札葉 3 2 1
3 川田 1 1 0
鈴木 3 1 0
7 小原 0 0 0
H 浪江 1 0 0
7 小泉 0 0 0
H 中前 1 0 0
大南 2 0 0
⑦9 野口 4 1 1
星野 1 0 0
1 浅見 2 1 0
H 坪郷 0 0 0
1 篠原 0 0 0
36 11 3
 投手成績
TEAM 選手名 被安打 奪三振 四死球 失点 自責点
浦和学院 小倉 7 6 6 3 3 3
森兼 2/3 3 0 1 1 1
榊原 1 1/3 2 0 1 0 0
川越東 星野 1 1/3 5 0 4 8 3
浅見 5 2/3 7 0 2 3 3
篠原 1 1 1 0 0 0
TEAM 三振 四死球 犠打 盗塁 失策 併殺 残塁
浦和学院 1 6 2 0 0 1 7
川越東 6 5 1 0 3 3 11

 浦和学院が一回の猛攻で試合を決めた。1死一、二塁から山崎滉の中前打で先制すると、相手のミスにもつけ込み荒木、幸喜、諏訪の適時打などで一挙6点。その後も着実に加点した。川越東は安打数では劣らなかっただけに先発の星野が誤算だった。

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おれが初めて高校ハンドボール見たときが、浦学と川東の決勝で今年の新人戦はその懐かしい組み合わせだー

今負けても最後に勝てばいいから、
浦実頑張れい

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花徳も境も浦学も全然安全圏だって余計勉強しなくなりそう

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