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目指せ県勢決勝 春季関東高校野球あす開幕

 高校野球の春季関東大会は21日、群馬県の上毛新聞敷島球場などで1都7県から18校が参加して開幕する。

 埼玉県勢は県大会で4連覇を達成した浦和学院が4年連続17度目、同準優勝の花咲徳栄が3年ぶり8度目の出場。2年連続の優勝を目指す浦和学院は21日の2回戦で日本航空(山梨2位)と対戦し、選抜大会にも出場した花咲徳栄は22日の2回戦で東海大甲府(山梨1位)と顔を合わせる。

 昨年に続く県勢決勝の実現に向け、大舞台に挑む2校を紹介する。

浦和学院「エースが成長V2へ」

201605200800 前回王者の浦和学院は県大会から大幅に選手を入れ替え、下級生12人が登録メンバーに名を連ねるフレッシュな布陣。夏に向けて戦力を底上げしたい意図がうかがえる。

 どこからでも長打が飛び出す打線は5割近い出塁率の1番山本、小技の利く2番杉山が起点。走者をためて諏訪、幸喜ら経験豊富な中軸を迎えたい。県大会決勝で4番を務めた1年生蛭間は迫力満点のスイングで打ち損じも少ない。下位を担う梶山、家盛も打率4割以上と当たっている。

 防御率0・49と安定感抜群のエース右腕榊原は直球の切れが増し、球速も140キロ台前半を連発している。2試合で自責点0と上々のデビューを飾った1年生左腕佐野も鋭い直球が持ち味。内野守備の不安を払拭することが2連覇への絶対条件だ。

一日一日を大事に 森士監督の話

 新戦力が台頭し、チームとして成長しつつある。夏に向けた層の厚さをテーマにしながら、一日一日を大事に過ごしていきたい。

守り修正して臨む 諏訪賢吉主将の話

 関東の強豪を相手に、どれだけ自分たちの野球ができるか。投手陣をカバーするために、守りの部分を修正して臨みたい。

花咲徳栄「好調打線で勝負強く」

 3年ぶりの出場を果たした花咲徳栄は、県大会決勝で15安打を放った好調の打線が投手陣を援護したい。主力の負傷などで台所事情は苦しいが、選抜大会出場校としての意地を見せられるか。

 県大会では背筋の痛みを訴えて登板を回避したエース左腕高橋昂も、夏に向けた調整を兼ねて登板機会がありそう。先発だけでなく、準決勝までの4試合に先発した2年生右腕網脇から継投する形も考えられる。

 鍵を握る打線は左膝の前十字靭帯を痛めていた隈本が4番左翼手として復帰する見込み。代役として選抜大会で活躍した2年生西川が負傷中であることも含め、定位置を奪い返す活躍に期待。後続の5番楠本、6番山本は打率4割超と頼もしい。当たりが戻ってきた9番野本の長打力も武器になる。

自分たちの力を 岩井隆監督の話

 関東は強豪ぞろいで毎試合が決勝戦。落ち着いて自分たちの力を出せるようにしたい。浦和学院と決勝で戦えるように頑張る。

全力でぶつかる 岡崎大輔主将の話

 目の前の相手に対し、全力で戦えれば結果はついてくる。関東は強豪ばかり。一戦一戦、全力でぶつかっていきたい。

 浦和学院成績
【打撃成績】
背  氏名 学年 打率 打数 得点 安打 打点 三振 四死 犠打 盗塁 失策 残塁
榊原 3 .357 14 3 5 2 3 5 1 0 2 6
梶山 3 .444 27 5 12 5 2 1 1 0 0 6
前田 3 .227 22 2 5 3 3 3 1 1 1 5
仲田 3 .000 3 2 0 0 0 2 0 0 0 0
杉山 2 .294 17 4 5 4 2 4 7 2 1 7
諏訪 3 .389 18 7 7 7 0 13 1 3 0 11
幸喜 3 .273 22 6 6 4 1 4 3 0 0 4
山本 2 .346 26 6 9 3 2 7 0 2 0 10
蛭間 1 .231 13 0 3 4 1 0 0 0 0 3
佐野 1 .000 2 0 0 0 2 0 0 0 0 0
仲里 2
秋山 2
米須 2 .400 5 1 2 1 0 1 0 0 0 2
梅村 1
家盛 2 .421 19 4 8 5 3 4 1 1 0 7
矢野 1
片岡 1
近野 1
.330 188 40 62 38 19 44 15 9 4 61
▽三塁打:家盛2
▽二塁打:榊原2、梶山4、前田、杉山2、諏訪、幸喜2、山本、蛭間、家盛
【投手成績】
投手 防御率
榊原 0.49 36回2/3 130 16 36 9 3 2
佐野 0.00 4回 15 2 3 1 1 0

※データは地区大会2試合と県大会5試合分

(埼玉新聞)

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