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 (18、19日・県営大宮ほか)

 第8、9日は3、4回戦計17試合が行われ、5回戦に進む16校が出そろった。創部5年目の星野はCシード春日部東を2-1で破り、初の16強入り。大宮工は鷲宮を5-4で下し、1996年以来、20年ぶりに勝ち進んだ。

 市川越は2年生左腕メンディスが8回無失点と好投し、Aシード浦和学院を1-0で破る大金星。18日の引き分け再試合で羽生一を退けたDシード南稜は、昨夏準優勝の白岡に5-3と逆転勝ち。浦和実は2-1の延長十二回サヨナラ勝ちで松山を下した。

 Aシード花咲徳栄は9-0の七回コールドで入間向陽を退け、Cシード春日部共栄は6-5で叡明に競り勝った。埼玉栄は八潮に8-1、Bシード上尾は与野に6-1とそれぞれ快勝した。

 第10日は21日、県営大宮など3球場で5回戦8試合を行い、ベスト8が決定する。

失われた王者の誇り 夏25年ぶり完封負け

完封負けを喫し、座り込んで涙を流す浦和学院のエース榊原(下)

完封負けを喫し、座り込んで涙を流す浦和学院のエース榊原(下)

 拙攻に次ぐ拙攻。秋春県大会覇者の浦和学院は打線のつながりを欠き、夏の県大会では1991年の第73回大会以来、25年ぶりの完封負け。森監督就任後は初。指揮官は「ことしは打線にリズムが生まれなかった。低めの変化球を振らされた」と、ふがいなさを嘆いた。

 一回、無死一塁から犠打を試みた家盛の打球が投手の正面に転がり、1-6-4の併殺。四回には2死一塁から幸喜の右前打で一、三塁としながら、一塁をオーバーランした幸喜が刺されて好機を棒に振った。その後も五、七、九回と先頭打者が出塁したものの、得点に至らなかった。

 先発のエース右腕榊原は本調子に程遠く、二回には先頭のメンディスに「カウントを取りにいった直球が甘く入った」と中越えの三塁打を浴び、続く星野の右犠飛で決勝点を奪われた。

 一昨年は川口、昨年は白岡と3大会連続で公立校に屈し、主将の諏訪は「守りから攻撃につながらず、各自が役割を果たせなかった」と言葉を紡ぐのがやっと。一塁手前田も「一体感がなく、チームがバラバラ。線になれないところが打撃に出た」と涙を流した。

 三回途中から登板し、追加点を与えなかった1年生左腕の佐野は「この悔しさをばねにして絶対甲子園に行きたい」と決意を口にする。失われた王者の誇りを取り戻すには、血のにじむ努力を乗り越えるしかない。

(埼玉新聞)

投打で1年生気炎

 3季ぶりの甲子園を狙ったものの、夏の県大会では3年連続で公立校に敗れた浦和学院。次戦に駒を進めることはできなかったが、投打で1年生が気を吐いた。

 「投」では、三回裏の途中からリリーフとしてマウンドに上がった佐野涼弥投手(1年)が、5回と3分の1を被安打2の無失点に抑えるナイスピッチング。「打」では、スタメン4番で出場した蛭間拓哉選手(1年)がチームで唯一の複数安打を放った。

 試合後、“最後の夏”を終えた3年生の諏訪賢吉主将は、悔しさをにじませながらも「今日の敗戦を忘れずに、秋の大会や今後の野球生活に生かしてほしい」と後輩たちに夢のバトンを託した。

 佐野投手は「(次の新チームでは)自分からみんなを引っ張って(来年)甲子園に行きたい」と闘志を燃やし、蛭間選手は「(今回敗れて悔しい思いをした)3年生の分まで、自分が(できること)全てをやっていく」と前を向いた。

(毎日新聞埼玉版)

「経験後輩に伝える」 諏訪賢吉主将

201607200800 1点を追う九回無死一塁で打席が回ってきた。味方の強力打線を考えれば、送りバントのサインが出てもおかしくない。だが、森士(おさむ)監督が出したサインは強攻策。「多くの経験がある諏訪に期待した」。昨春の選抜4強を経験し、常にチームの中心だった主将の一振りにかけた。

 監督の厚い信頼に、意を強くした。初球はあえて送りバントの構えを見せて揺さぶりをかけ、2球目はファウル。「なんとか後ろにつなげたい」。3球目の外角直球を芯で捉えた。だが、はじき返した打球は無情にも三塁手のグラブに吸い込まれていった。

 強豪・浦学で甲子園を目指し、努力を重ねてきた。早くから頭角をあらわし、一年秋からレギュラー。二年春の選抜では、全国の強豪と戦い、適時打も放つなど活躍。だが、昨夏の県大会では準決勝で涙をのんだ。主将になり、動きだした新チームは昨秋と今春の県大会を制し、浦学の強さをあらためて見せつけた。今大会も当然、優勝候補の筆頭だった。

 試合後、「監督の期待に応えたかった。悔しい。申し訳ない」と唇をかんだ。どんなに過去の実績があっても手が届かなかった夢の大舞台。「この経験を無駄にせず、後輩に伝えたい」。浦学の新たな挑戦が始まる。

(東京新聞埼玉版)

 試合結果
 4回戦 7月19日(県営大宮)
TEAM 1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
浦和学院 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 5 0
市立川越 0 1 0 0 0 0 0 0 x 1 6 0
【浦】 榊原、佐野-梶山、松永
【市】 メンディス、早川-中山
メンディス(市)
武居、中祖(市)
 浦和学院打撃成績
位置 選手名 打数 安打 打点
山本 1 0 0
1 佐野 2 0 0
家盛 3 1 0
諏訪 4 0 0
蛭間 4 2 0
⑦8 幸喜 3 1 0
前田 3 1 0
①7 榊原 3 0 0
梶山 1 0 0
H 上野 1 0 0
2 松永 0 0 0
酒井 1 0 0
H5 杉山 1 0 0
27 5 0
 市立川越打撃成績
位置 選手名 打数 安打 打点
石井 4 0 0
市原 2 1 0
中祖 4 1 0
瀬山 3 1 0
メンディス 3 1 0
1 早川 0 0 0
星野 2 0 1
上原 3 0 0
武居 3 2 0
中山 3 0 0
27 6 1
 投手成績
TEAM 選手名 被安打 奪三振 四球 死球 失点
浦和学院 榊原 2 2/3 4 1 1 0 1
佐野 5 1/3 2 4 3 1 0
市立川越 メンディス 8 5 3 2 0 0
早川 1 0 0 1 0 0
TEAM 三振 四死球 犠打 盗塁 失策 併殺 残塁
浦和学院 3 3 2 0 0 1 5
市立川越 5 5 2 0 0 2 9

 市川越は先発の左腕メンディスが8回無失点と好投。右腕早川が九回を締め、犠飛で奪った1点を守った。浦和学院は打線が精彩を欠いた。

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