浦学、叡明に惜敗 34年ぶりシード逃す 春季県大会

 (24日・県営大宮ほか)

 第4日は2回戦の残り8試合を行い、今夏の第101回全国高校選手権埼玉大会のシード権を手にする16強が出そろった。

 叡明は大月の先制2ランで奪ったリードを右横手投げの滝口が1失点で守り抜き、7連覇を狙った浦和学院を2-1で破った。浦和学院が夏のシード権を逃したのは1985年以来、34年ぶりで、91年秋に森監督が就任してからは初。

 所沢商は右腕甲田将が不動岡打線を5安打完封し、2-0で競り勝った。花咲徳栄は11-2で春日部東に七回コールド勝ち。松山は栄北との接戦を3-2で制した。熊谷商は所沢を6-3で下し、川口市立は武南に4-0で完封勝ち。昌平は獨協埼玉に16-3の五回コールド、市川越は南稜に10-0の六回コールドで、それぞれ快勝した。

 2日間の休養日を挟み第5日は27日、県営大宮など3球場で3回戦8試合が行われ、ベスト8が決定する。

「心の弱さ」に屈す 浦和学院

 浦和学院が秋季県大会に続く2回戦敗退。指揮官就任後、初めて夏のシード権を逃した森監督は「一からやり直し」とショックを隠せなかった。

 想定していなかった叡明の横手投げ右腕を攻略できなかった。内角攻めに手を焼き、安打がなかなか出ず、当てにいった打撃で内野ゴロを打たされる悪循環。バットを強く振り切ることができずに、いい当たりでも外野フライ。相手の術中に完全にはまってしまった。

 消極的だったのは投手も同じ。五回に先発の左腕下薗が「縮こまり、腕を振れなかった」というチェンジアップを左翼席に運ばれた。「例年より力が劣るとは思わない。その力を発揮できないメンタルが問題」と森監督。主将の中前は「自分たちの(心の)弱さを何とか変えていかないと」と必死に声を振り絞った。

「攻め」貫き輝く1勝 叡明

 春夏秋通じ県大会8強が最高成績の叡明が浦和学院の7連覇を阻んだ。中村監督は「(以前監督を務めていた)栄東時代を含めて、浦和学院さんに初めて勝った。まさか勝てるなんて」と、興奮を抑え切れなかった。

 “金星”を呼び込んだのは積極的な投打だ。

 まずは右横手投げの2年生滝口が強力打線を封じた。「対強豪校の秘密兵器」と中村監督に自信を持って送り込まれた背番号11が死球を恐れない内角攻めを主体に、外に逃げるスライダーとシンカー、緩いチェンジアップで凡打のヤマを築く。5死球、1四球で走者を出しても「四死球が多いタイプなので、慌てることもない」と堂々と被安打5で1失点に抑えた。

 力投に勇気をもらったのが2番大月。0-0の五回1死一塁で「当てにいかずにとにかく思い切り振った」と左翼席へ放り込んだ2ランが公式戦初本塁打。前年王者を相手にも縮こまることなくフルスイングを貫いた。

 2015年の校舎移転と校名変更後、チームは着実に力を付けてきた。主将の那須は「ここで終わりじゃない」と気を引き締めたが、大きな大きな1勝を手にしたことは間違いない。

(埼玉新聞)

試合結果

県大会2回戦(4/24・県営大宮)

TEAM 1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
浦和学院 0 0 0 0 0 1 0 0 0 1 5 1
叡明 0 0 8 0 2 0 0 0 x 2 6 0
【浦】 下薗ー畑
【叡】 滝口-横田
大月(叡)
 浦学スタメン
打順 位置 選手名 学年
1 下薗 3年
2 後藤 3年
3 中前 3年
4 3年
5 徳弘 3年
6 2年
7 上田 3年
8 小櫻 2年
9 高原 3年


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