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浦和学院、新チーム始動 小島「来年の夏は日本一」

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【写真】先輩投手の山口(左)涌本(右)とランニングする小島=12日、浦和学院高校グラウンド(埼玉新聞)

 10日の仙台育英戦で10-11と惜しくも敗れ、史上8校目の春夏連覇を逃した浦和学院ナインは12日、同校グラウンドで秋の大会に向け、新チームをスタートさせた。

 午前は部室の掃除と入れ替えをして、午後からは早速1、2年生がシートノックやフリー打撃を実施した。引退した3年生は森監督と一人一人が面談し、進路などを話し合った。面談の合間にはノッカーや打撃練習の守備など、後輩たちの練習の手伝いに汗を流した。

 3年生たちは敗戦から2日が経過し、表情は明るかった。主将の山根は「悔いが残ってないと言ったらうそになるが、森先生や仲間たちと野球ができて充実していた」と振り返り、夢を託す後輩たちへは「一日一日の練習を大切にしてほしい」とエール。その思いを受け取ったエース小島は「夏も勝てるチームにならないといけない。来年の夏の日本一を目標に頑張りたい」と力を込めた。

 チームは3日間の休養を挟み、16日から秋季大会に向けて再び練習を始める予定だ。

◇真の大黒柱へ 飛躍誓う

 仙台育英戦で182球を投げ込む不屈の投球を見せた小島は、ランニングと打撃練習を行い、新たな目標へ走りだした。

 激闘を振り返り、「くよくよしていても仕方ないが、去年の夏も結果が出せなくて、今年の夏も…。体力不足」と今でも悔しそう。初回の乱調について、投球フォームが固まっていなかったのは事実だが、「精神的にまだ未熟だった」と精神面を挙げた。3年生へは「自分が最低の投球をしたのに点を取り返してくれた」と感謝の言葉を口にした。

 森監督からは「歴代で一番走ったと言える投手になれ」「おまえがしっかりしないと勝てない」などと早速ハッパを掛けられたそうで、「一回りも二回りも成長し、周りを引っ張れる人間にならないといけない。まずは走り込みをしっかりやります」と飛躍を約束した。

◇何にも代え難い経験 主将の山根

 「4季連続で甲子園でプレーできる経験をさせてもらえてありがたかった」。主将の山根の第一声は感謝の言葉だった。

 主将を経験したことが何にも代え難いものになったという。「言われてからやるんではなく、言われなくてもやれる人間に育ててもらえたと思う。これからも生かしていきたい」と拳を握る。

 甲子園では、遊撃手竹村と並んで最多の12試合に出場した。またこの経験も今後の糧になるはずだ。「大学野球からプロを目指す」と意気込む山根から目が離せない。

◇プロ目指し強い決意 主砲の高田

 甲子園では通算4本塁打を放つなど、浦和学院打線をけん引し続けてきた主砲高田は、悔しさを感じながらも先を見据えていた。「苦しいことも正直多く、迷惑を掛けた2年ちょっとだけど、森先生の下でやりきりました」と笑顔も見せた。

 もちろん大学でも野球を続けるつもりだ。「打撃、体力など全てでまだまだ。全国からも選手が集まってくる。ここからが勝負です」と気を引き締めた上で、「目標のプロ野球選手を目指して頑張りたいです」と強い決意を語った。

◇最後の登板 恩師に感謝 右腕の山口

 明るい表情で後輩の練習の手伝いをしていた右腕山口だが、サヨナラ負けの瞬間を思い出すと、やっぱりつらそうだ。

 それでも森監督に「恩返ししてこい」とマウンドを託され、「最後の最後に投げさせていただけて感謝しています」と、今でも恩師の言葉が胸に響いているようだ。

 「振り返ることも必要だけど、反省を生かして何事もポジティブに考えて野球を続けたい」と大学での大活躍を誓う。まだ身長が伸びている185センチの右腕の野球人生は、ここからが本番に違いない。

◇充実した2年半 西川捕手

 やっている時はつらかったが、充実した2年半だった。いい思いも悔しい思いも両方味わえたことを今後の財産にできるよう頑張る。

◇大学で花咲かせたい 木暮一塁手

 つらいことと楽しいことがあって、あっという間の2年ちょっとだった。大学野球でも、もっともっと活躍して花を咲かせたい。

◇仲間と最後まで 贄二塁手

 ああいう形で終わってしまったが、悔いはない。3年生26人、最高の仲間たちと最後まで野球ができたことは宝物。

◇打撃の確率上げたい 竹村遊撃手

 甲子園という舞台でプレーできて良かった。大学では木製バットになるので、もっとパワーをつけて打撃の確率を上げたい。

◇人生の宝物に 服部左翼手

 入ってきた時はみんなうまかったけど、諦めないで最後までやり続けた。いい仲間と野球ができて人生においての宝物になった。

◇最後まで戦い抜けた 斎藤右翼手

 最初は控えだったが、メンバーに入れてもらえた。みんなと一致団結して最後まで戦い抜けたことは誇りに思う。

◇小島助けたかった 涌本投手

 もっと小島を助けてあげたかった。今後は1年生になったような新鮮な気持ちで、片付けや整備など1、2年生の手伝いをしたい。

(埼玉新聞)

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mimi☆
mimi☆
2013年8月13日 8:53 AM

土曜日の熱戦、本当にお疲れ様でした。
皆さん、少しは疲れが取れたのでしょうか?

皆さんの今の心境などをお聞きできて、私も少しずつ安心することが出来ています。

浦和学院の皆さんの日頃のゴミ拾いや石巻の皆さんとの交流、本当に素晴らしいと思います。

まだまだ暑い日が続きますのでお体にはくれぐれも気をつけて練習なさってくださいね。
そしてこれからも浦和学院の野球部の強さをまた証明してください。

私の今の夢は大阪から駆けつけて、浦和学院の試合を埼玉に観に行くことです(笑)

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