はばたけ浦学:センバツ2012 しんどいけど「まだまだ」闘争本能呼ぶ「生き物」トレ

 ライオンやラッコ、クラゲ。笛の音に合わせて、選手たちは動物になりきり四つんばいのまま後ろ足でジャンプしたり、背中を反らせたりする。約1年前から 浦和学院で指導する田中昌彦コーチ(50)=春日部市=が考案した「クリーチャー(生き物)トレーニング」は、選手たちが「一番しんどい」と声をそろえる 練習だ。

 休む間を置かず手足を地面につけたまま前後に進ませたり、跳びはねさせたり。野生の生き物の動きをまねることで、闘争本能を呼び起こし、マシーンを使った筋トレでは鍛えられない部位やバランス力を養う。三木佑哉選手(1年)は「翌日は必ず筋肉痛」と話す。

 田中コーチは東洋大姫路高(兵庫)で投手を務めた元高校球児。東洋大野球部(川越市)で指導する傍ら、昨春からコーチとして迎えられた。選手が練習で手を 抜くと「お前なんかいらない」と容赦なく厳しい言葉を投げつける。田中コーチは「心の強さで勝負は9割決まる。心に衝撃を与えないと、どんな言葉も届かな い」と言い切る。

 8日の練習中、「参ったか」と選手を叱咤(しった)する田中コーチに「まだまだ全然」と言い返す選手たちの姿があった。「あと1時間追加するぞ」と言いながら田中コーチはうれしそうに笑った。

(毎日新聞埼玉版)

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