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浦学、さらなる成長へ 強豪と真っ向勝負 16日準々決勝から登場 明治神宮大会

 14日に開幕する第45回明治神宮野球大会は5日間の日程で行われ、全国各地区の秋季大会を制した10校が参加する高校の部には、関東大会で2年ぶりの頂点に立った浦和学院が出場する。浦和学院は16日の準々決勝から登場し、宇部鴻城(中国)-東海大四(北海道)の勝者と顔を合わせる。全国の強豪と真っ向からぶつかり合う貴重な舞台で初の頂点に立ち、選出が確実で2年ぶりの全国制覇を狙う第87回選抜高校野球大会(来年3月21日から12日間)への足掛かりにしたい。

◇投・江口中心に戦力整う、打・切れ目なく得点狙う

 試合を重ねるごとに成長し、2年ぶりの関東王者に返り咲いた。甲子園への切符を懸けた準々決勝の東海大甲府戦で投打がかみ合った会心の勝利を飾ると、準決勝、決勝では打線が2試合連続2桁得点と爆発した。

 投手陣は3試合に登板し、1回戦、準々決勝と2試合連続の完封勝利を飾ったエース左腕の江口が大黒柱。抜群の制球力でコースを突き、凡打の山を築く強心臓の持ち主。タイプの違う力投派の左腕小倉も決勝で1失点完投と持ち味を発揮。けが人が続出した新チーム始動直後に比べれば、計算できる戦力が整ってきたことは間違いない。

 打線はチーム打率2割8分3厘の数字以上に、ここぞの得点力が光る。諏訪、臺の1、2番に当たりが戻り、津田、山崎滉、幸喜の中軸は伝統の勝負強さを体現。打撃センスのある西野、準決勝でサイクル安打を達成した荒木、準々決勝で値千金の2ランを放った高橋と下位も充実し、どこからでも得点が狙える。

 4試合で2失策と守備は堅実だが、森監督も課題に挙げていた人工芝対策は重要なポイント。伸びてくる打球に正面でしっかり対応したい。

 これまでは序盤から先行する展開が多かっただけに、終盤の粘りは未知数。リードされても焦ることなく、攻守で自分たちの形を貫けるか。しぶとく戦い抜いた先に、初の栄冠が待っている。

◇浦学、総合力で挑む 注目カードは天理-仙台育英

 第45回明治神宮野球大会は14日から6日間、神宮球場で開かれる。

 各地区秋季大会を制して来春の選抜大会出場が濃厚な10校が争い、優勝校の所属地区は「神宮大会枠」を獲得する。

 今年の甲子園優勝校の大阪桐蔭と龍谷大平安を地区大会で連破した天理(近畿)と、東北で圧倒的な強さを見せた仙台育英が初戦の準々決勝で対戦する。攻守とも安定する優勝候補同士で好試合が期待できる。

 全国4強の敦賀気比(北信越)は夏も主戦を務めた右腕平沼と強力打線が強み。浦和学院(関東)は総合力が高く、東海大菅生(東京)は打者としても非凡なエース勝俣がけん引する。50年ぶりに秋の東海覇者になった静岡も侮れない。

選手名 学年 打率
江口 奨理 2 .100 10 0 1 0 3 0 0 0 0 1
西野 真也 2 .333 15 0 5 4 1 0 1 0 1 7
山崎 滉太 2 .286 14 3 4 5 2 4 0 0 0 6
臺 浩卓 2 .308 13 2 4 1 2 1 4 0 0 2
諏訪 賢吉 1 .385 13 6 5 3 1 5 0 0 1 3
津田 翔希 2 .200 15 2 3 1 0 2 1 0 0 2
荒木 裕也 2 .357 14 3 5 5 3 1 2 0 0 3
幸喜 勇諮 1 .385 13 5 5 3 2 2 2 0 0 2
高橋 司 2 .267 15 3 4 3 0 2 0 0 0 2
今村 一登 2
小倉 匡祐 2 .000 4 1 0 0 2 1 0 0 0 0
氏丸 直岐 2
梶山 直暉 1
森兼 望 2
桑原 魁利 1 .000 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
山崎 裕太 2
田村 将一 2 .000 1 0 0 0 1 0 0 0 0 0
澁谷 海 2
.283 155 25 36 25 17 18 10 0 2 28
▽本塁打 ▽三塁打 ▽二塁打
諏訪、荒木、高橋 荒木 西野、山崎滉2、荒木、幸喜2
投手 防御率
江口 2.42 22 1/3 88 19 7 7 6 6
小倉 1.50 12 48 7 12 7 3 2
桑原 0.00 1 2/3 7 2 0 0 0 0
 関東大会の戦績
▽1回戦:1-0桐光学園(神奈川)▽準々決勝:4-0東海大甲府(山梨)▽準決勝:10-8健大高崎(群馬)▽決勝:10-1木更津総合(千葉)

※データは関東大会4試合分

(埼玉新聞)

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