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浦学、長短14安打で春日部共栄に快勝 春季高校野球県大会

 (2日・県営大宮ほか)

 第5日は準々決勝4試合が行われ、浦和学院、成徳大深谷、聖望学園、川越東がそれぞれ勝って準決勝へ駒を進めた。成徳大深谷は夏秋通じて県大会初のベスト4進出。4強入りは浦和学院が3年連続18度目、聖望学園は2年連続8度目、川越東は5年ぶり2度目。

 右腕落合が3安打完封と好投した成徳大深谷はBシード春日部東を2-0で撃破。1番高橋が七回のソロ本塁打を含む4安打2得点の活躍でエースを援護した。

 選抜4強の浦和学院は打線が14安打と集中力を発揮し、昨夏王者の春日部共栄に8-2で快勝。川越東は朝霞を6-3で退け、聖望学園は3-1で花咲徳栄を下した。

 4日の準決勝は県営大宮で浦和学院-成徳大深谷(10時)聖望学園-川越東(12時30分)のカードで争われる。

◇浦学、長短14安打で快勝
5回裏浦和学院1死、浦和学院の高橋が右越え本塁打を放つ。捕手磯田=県営大宮

5回裏浦和学院1死、浦和学院の高橋が右越え本塁打を放つ。捕手磯田=県営大宮

 長短14安打で快勝した浦和学院は、徹底された打撃で春日部共栄の右腕高野を攻略した。森監督も「先手を取れてよかった。終始自分たちのペースで戦えた」と満足顔だった。

 内角球には体を開かずファウルで粘り、右打者はスライダー、左打者はチェンジアップと、外角に逃げるボールをしっかり踏み込んで捉えた。三回2死一、二塁の好機では8番西野が「腰が引けたら打てない」と、スライダーを右越えに運ぶ2点二塁打で貴重な追加点をもたらした。

 五回に右越えの2点二塁打を放った諏訪も「ライトが深めにいた。強く踏み込めたことがよかった」と意識付けの効果を実感。初4強で勢いに乗る成徳大深谷との準決勝を前に、西野は「次の試合が大事。気を抜かずに心と頭の準備をしたい」と表情を引き締めた。

◇力の差浮き彫り 春日部共栄

 現時点の力の差が浮き彫りとなった。春日部共栄の本多監督は「完敗。いい勉強」と新戦力の発掘を重視した春を振り返る。

 3安打の2年生関谷は「ウラガクは全員が同じことを徹底できる。守っていてプレッシャーを感じた」と相手の執念に気おされた様子。エース右腕高野は「浮いた球が全部打たれた。九回を通して低めに集めるコントロールができるように」と夏への成長を掲げた。

(埼玉新聞)

 試合結果
 県大会準々決勝 5月2日(県営大宮球場)
TEAM123456789HE
春日部共栄000011000282
浦和学院01203020x8141
【浦】小倉、榊原-西野【春】高野-磯田
▽本塁打:高橋(浦)▽二塁打:関谷2、磯田(春)西野、諏訪、荒木(浦)
 浦和学院打撃成績
位置選手名打数安打打点
諏訪323
541
津田301
山崎滉510
幸喜300
H山本100
7田村000
高橋511
荒木530
西野432
小倉100
1榊原000
35148
 春日部共栄打撃成績
位置選手名打数安打打点
関谷531
早坂300
H又吉100
桑原310
高野300
多賀300
H5鈴木100
田中300
H3寺崎100
磯田411
栗原210
H肥土100
寺田320
3382
 投手成績
TEAM選手名被安打奪三振四死球失点自責点
浦和学院小倉7 0/364421
榊原222000
春日部共栄高野882485
TEAM三振四死球犠打盗塁失策併殺残塁
浦和学院24401011
春日部共栄6410209

 浦和学院が14安打8得点で快勝。二回に臺の中前適時打で先制すると、3-1の五回には高橋の右越えソロ、諏訪の右越え2点二塁打で突き放した。先発の左腕小倉は7回2失点と踏ん張った。春日部共栄はエース高野が粘れず、打線はつながりを欠いた。

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