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 (3日・県営大宮)

 第6日は準決勝が行われ、花咲徳栄が9-2で春日部共栄に快勝、浦和学院が4-1で狭山ヶ丘を退け、それぞれ決勝に進出するとともに、3枠ある関東高校大会(10月31日~11月4日・県営大宮ほか)の出場権を獲得。残り1枠は狭山ヶ丘と春日部共栄が3位決定戦で争う。

3回裏浦和学院2死二塁、前田の適時右前打で二塁走者の諏訪が生還。捕手中島=3日、県営大宮球場

3回裏浦和学院2死二塁、前田の適時右前打で二塁走者の諏訪が生還。捕手中島=3日、県営大宮球場

 関東大会出場、決勝進出ともに浦和学院は2年連続16度目、花咲徳栄は2年ぶり10度目。両校の決勝対決は3年ぶり7度目となる。

 2季連続の甲子園出場を目指す花咲徳栄は7安打9得点と相手の隙を逃さず、春日部共栄に八回コールド勝ち。三回1死二塁から敵失と隈本の右中間フェンス直撃の適時三塁打などで3点を先行すると、六、八回にも千丸の適時打などでダメ押しした。投げてはエース左腕高橋昂が2失点完投した。

 大会連覇を狙う浦和学院は、エース右腕榊原が要所を締めて4安打1失点完投した。前田が2打席連続適時打を放つなど打線も勝負強さを発揮。22年ぶりの準決勝に臨んだ狭山ケ丘は散発4安打と打線が湿った。

 最終日は4日、県営大宮球場で3位決定戦(10時)と決勝(12時30分)が行われる。

◇浦学・榊原1失点完投 自然体で直球に勢い
浦和学院-狭山ヶ丘 1失点完投した浦和学院のエース榊原

浦和学院-狭山ヶ丘 1失点完投した浦和学院のエース榊原

 浦和学院のエース右腕榊原が1失点完投。五回途中4失点で降板した準々決勝の反省を生かした。「川越東戦は力んでしまっていた。昨日一日しっかり反省し、コースに投げることを意識した」と自然体の投球を心掛けたことで、持ち味の直球の切れを取り戻した。

 「試合前の準備と気持ちの問題」と課題の立ち上がりを切り抜けると、失点した四回以外は危なげない投球で背番号1のプライドを誇示。前日に取り組んだ狭山ヶ丘の各打者を想定した投球練習の成果を披露した。

 森監督も「まだ硬いけど、尻上がりに気持ちのこもったボールを放れていた」と気合十分の力投に次第点を与えた。大会2連覇に向けてエースとしての責任感をにじませる右腕は「この結果に満足しないで、一戦必勝で決勝に臨みたい」と力を込めた。

◇各自が役割意識 序盤から主導権

 浦和学院は各打者が役割を意識したつなぐ攻撃で主導権を握り、森監督の公式戦通算550試合目を白星で飾った。一回2死二塁から前田が「自分は4番目の打者というだけ」と内角直球を中前に運ぶ適時打で先制。二回に榊原が左犠飛、三回にも前田の右前適時打で貴重な追加点を奪った。

 前回王者として2連覇が懸かる関東への切符を手中に収め、「みんなで優勝旗を持って行進できることがうれしいね」と森監督。「関東までの時間がもらえたことが何よりの収穫」と、ナインの成長を予感していた。

◇6球で失った流れ 狭山ヶ丘

 狭山ヶ丘は、初回の攻撃がもったいなかった。

 一回、先頭の川村が3球目を左前へはじき返し出塁。しかし続く浜川の3球目だった。バスターエンドランを敢行したがあえなく遊ゴロで併殺。「一番打ってはいけない二遊間に打ってしまった」と悔いる浜川。一方の浦和学院はその裏に2死二塁から先制し、その後も着実に加点。結果的に6球で流れを失った。

 それでも3位決定戦を前に、強豪の勝負強さを体感できたことはプラスだ。初関東が懸かる運命の一戦へ「打線の援護があるまで我慢の投球をしたい」とエース右腕藤野。3安打の川村も「新しい歴史をつくる。人生を懸けるつもりで戦いたい」と覚悟を決めた。

◇実力伯仲の両者 決勝見どころ

 2年連続の選抜大会を目指す浦和学院と2季連続の甲子園出場を狙う花咲徳栄の決勝は、3年ぶり7度目の顔合わせ。地元開催となる関東大会の第1シードを懸け、実力が伯仲した両校の激突に期待が高まる。

 花咲徳栄は先月28日の和歌山国体を含めて4試合連続で先発したエース高橋昂を休ませる可能性が高い。先発が予想される右腕滝口は持ち味の直球を低めに集め、臆することなく立ち向かいたい。

 浦和学院はつながりの出てきた打線がエース榊原を援護できるか。6番山本ら下位打線の奮起にも期待したい。序盤から伝統の勝負強さを発揮できれば、2年連続の栄冠に大きく近づく。

(埼玉新聞)

◇「つなぎが役割」 臨機応変の打撃 浦学・4番前田選手

 一回浦和学院2死二塁。打席に立った4番前田陽太選手(2年)はカウント2-2と追い込まれた。自分に言い聞かせる。「もっとコンパクトに」。詰まりながらもインコースの直球にくらいつくと、打球はふわっと上がり中前に落ちた。「きれいな安打より、走者がかえりやすい」。狙い通りの先制打だった。

 夏の埼玉大会はスタンドから応援した。今大会も途中までは7番だった。派手な長打力もない。「4番ではなく4番目。打順はどこでも、役割はつなぐこと」と話す。この日、三回にも適時打を放ち、八回には送りバントできっちりと追加点につなげた。チームの4得点中3点に絡み、森士監督の「臨機応変に、ときには脇役もこなせる選手」という評価にこたえた。

 関東大会への出場権を引き寄せる活躍にも、「今日打てたことは今日のこととして、明日の試合に集中したい」。頼もしい4番打者は最後まで表情を緩めることがなかった。

(朝日新聞埼玉版)

 試合結果
 県大会準決勝 10月3日(県営大宮球場)
TEAM 1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
狭山ヶ丘 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 4 1
浦和学院 1 1 1 0 0 0 0 1 x 4 8 0
【狭】 藤野、安田、藤野-中島
【浦】 榊原-梶山
杉山、山本(浦)川村(狭)
 浦和学院打撃成績
位置 選手名 打数 安打 打点
家盛 3 1 0
杉山 2 2 0
諏訪 3 1 0
前田 3 2 2
幸喜 4 1 1
山本 4 1 0
梶山 2 0 0
榊原 2 0 1
仲田 2 0 0
25 8 4
 狭山ヶ丘打撃成績
位置 選手名 打数 安打 打点
川村 4 3 0
浜川 3 0 0
増島 3 0 0
永田 4 0 1
浜田 3 0 0
中島 3 0 0
柿岡 2 0 0
H 皆川 1 1 0
3 荒井 0 0 0
岡野 2 0 0
1 安田 0 0 0
H9 舛野 1 0 0
①91 藤野 3 0 0
29 4 1
 投手成績
TEAM 選手名 被安打 奪三振 四死球 失点 自責点
浦和学院 榊原 9 4 3 1 1 1
狭山ヶ丘 藤野 5 1/3 7 0 3 4 4
安田 2 2/3 1 1 0 0 0
TEAM 三振 四死球 犠打 盗塁 失策 併殺 残塁
浦和学院 1 3 6 0 0 1 6
狭山ヶ丘 3 1 1 0 1 0 3

 先手を奪った浦和学院が逃げ切りに成功した。一回に2死二塁から前田の中前打で先制。二回には1死三塁で榊原の左犠飛、三回にも2死二塁から前田が右前打を放ち、序盤から着実に加点しリードを広げた。先発榊原は四回に内野ゴロで1点こそ与えたが、4安打1失点で完投。四球1、三振3と打たせて取る投球が光った。

 狭山ヶ丘は藤野、安田の投手陣が計8安打4失点と粘ったが打線が振るわず。一回に先頭川村の左前打後、続く浜川が併殺に倒れたのが痛かった。

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