試合速報はこちら

<浦和学院だより>雪辱に向け最終調整 きょう仙台育英と初戦

練習前に円陣を組んで気合を入れる浦和学院ナイン=11日午前、兵庫県伊丹市の伊丹スポーツセンター

 初戦の仙台育英(宮城)戦を翌日に控えたチームは11日、午前10時から兵庫県伊丹市の伊丹スポーツセンターで2時間の練習を実施。2013年の雪辱に向けて最終調整した。

 メニューは、投手のバント処理やランダウンプレーを確認する3カ所フォーメーション、内外野のノックと走者を想定したシートノック。打撃練習は、仙台育英の投手陣を想定し、右の手投げ2カ所とマシン1カ所でフリー打撃を行った。

 投手陣は渡辺、河北、近野、美又の右4枚と永島、佐野、下薗の左3枚の全7投手がブルペンで投げ込み、万全の備えだ。

 5年ぶりの夏の初戦を前に森監督は「県大会よりも全体の調子はいい。ただ、選手たちは初出場だから、前半、気を付けなければいけない」と気を引き締めた。

投打仕上がり上々 精神面整備も完璧

 近年最強の豊富な投手陣を引っ提げて、待ちに待った初戦を迎える。相手は5年前の1回戦でサヨナラ負けを喫した仙台育英。あの時のリベンジを果たすときが来た。

 2年連続27度目出場の仙台育英は今年から指揮官が変わり、足や小技を絡めてくる印象がある。森監督は「県内で例えるならば聖望学園。もっと細かいことをやってきそうだ」と警戒を怠らない。当然、対策はバッチリだ。関西入りしてからは投内連係やバント処理にも時間を割いてきた。

 打撃についても心配はなさそう。相手のエース田中も2番手大栄も右投げ。左の強打者が並ぶ打線なら必ずチャンスはつくれる。森監督は「できれば打力で上回りたい」と打線の仕上がりに好感触だ。

 一番怖い精神面も整備してきた。甲子園での攻守交代の早さなどに面食らわないように「スピード感」と口酸っぱく言ってきた森監督は「百聞は一見にしかずなら、100回でも何回でも言うしかない」。甲子園未経験の選手たちに指揮官の経験値を加えて心の準備まで完璧に整った。

デビューに意欲 役割果たしたい 1年生・美又

 1年生の美又が甲子園デビューを飾るか。右横から浮き上がる最速146キロの直球で、南埼玉大会の4試合4イニングを投げて被安打1、無失点と好投した抑えは「使ってもらえるならワンポイントだと思うので全力で役割を果たしたい」と意欲的だ。

 ブルペンでの投球練習では森監督からアドバイスをもらい「壁をつくって体重移動」と体が突っ込まないように修正した。「のびのびと投げたい」と怖いもの知らずの1年生らしい言葉に大物の予感が漂う。

(埼玉新聞)

guest

0 件のコメント
Inline Feedbacks
すべてのコメントを表示
error: Content is protected !!
0
コメントしてみるx