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広島・大竹(22期生)が今季初登板、上々の5回1失点

 (交流戦、オリックス2-3広島、2回戦、1勝1敗、21日、京セラドーム)

 広島の大竹が今季初登板初先発。5回を投げ、5安打1失点と好投したが、白星で飾ることはできなかった。

 大竹は初回、2本の安打を浴びて一死一、二塁と走者を背負ったが、後続を討ち取ってピンチをしのいだ。三回裏にはオリックス・田口に適時二塁打を打たれ1点を失ったが、四回裏、五回裏は危なげない投球。5回5安打1失点、四回表に味方が逆転したため、勝ち投手の権利を得てマンウドを降りた。

 しかし、六回裏に2番手で登板したシュルツが代打・北川に適時打を浴びて2-2の同点。大竹の今季初勝利はお預けとなった。

 試合は同点のまま九回に突入。九回表に途中出場の石原が決勝点となる勝ち越しソロを放ち、広島が連敗を「3」で止めた。

◇広島・大竹、今季初登板で完全復活へ手応え

 昨季は右肩痛に苦しんだ広島の大竹寛投手が先発し、昨年6月以来となる1軍マウンドで5回を5安打1失点にまとめた。「5回で満足している場合じゃないが、1点取られても粘り強く次の点をやらなかった」と手応えを感じ取った様子だった。

 この日は28歳の誕生日。完全復活へ第1歩を踏み出し「気持ちは次。そのためにしっかり準備していきたい」と意気込んだ。

▽野村監督(大竹に)
 「安打を打たれても要所を締めた。内容どうこうより、非常に明るい表情だった」

(サンスポ)

◇大竹納得の11カ月ぶり1軍マウンド

 快音を残して、広島・石原の打球は一直線に飛び、左翼の本塁打ゾーンの壁に当たった。決勝打となった今季1号ソロに選手会長は「本塁打になってよかった」と喜びより安堵(あんど)の表情。それは「元」エース、大竹の復帰戦を勝利に導くことができたことも大きかっただろう。

 現在の広島のエースといえば昨季最多勝の前田健。だが、09年までは大竹の右腕が投手陣を支えてきた。10年春のキャンプで右肩を故障し、昨季はほぼ1年を棒に振った。28歳の誕生日のこの日は約11カ月ぶりの1軍マウンドだった。

 立ち上がりは球威を欠いたが徐々に躍動し、不安が消えたのか表情も精悍(せいかん)になっていった。四回には最速147キロも計測。1死二塁のピンチを迎えた五回は梶本勇を内角低めの直球で空振り三振。三回に適時打を許した田口は変化球で遊ゴロに仕留め、完全復活を予感させた。白星はつかなかったが、本人は「もっと長いイニングを投げられないと」と言いつつ球質には「まあまあ」とそれなりに納得していた。

(毎日新聞)

◇復帰の大竹、好投

 昨年6月以来のマウンドに上がった広島の大竹が好投した。五回までどの回も走者を背負ったが、直球やスライダーを際どいコースに決め、1失点。五回1死二塁では梶本勇を空振り三振、前の打席まで2安打の田口を遊ゴロに打ち取った。「一人一人、集中して投げた。粘り強く投げられた」と安堵(あんど)感を浮かべる。

 昨年は右肩痛で出遅れ、わずか3試合の登板。今年も2軍スタートだった。この日は大事を取って80球で交代となったが、大きな第一関門を突破し、「気持ちは次、という状態」と大竹。野村監督も「十分よくやってくれた。チームに明るい雰囲気を与えてくれる」と及第点を付けた。

(時事通信)

◇大竹、右肩痛から復活!粘りの5回1失点!

 右肩痛から復帰した広島・大竹が昨年6月22日阪神戦(米子)以来の1軍マウンドで5回を5安打1失点と粘った。4回以外は毎回、得点圏に走者を背負ったが、最速147キロの重い直球、カーブ、シュート、スライダーなどを効果的に交え、最少失点でこらえた。

 「格好悪くても点を与えないように、チームの勝ちにつながるように集中して投げました」。投球数を考慮され、5回80球で降板。28歳の誕生日に勝ち星こそつかなかったが、チームの交流戦初勝利につながる熱い投球だった。

 今後は肩の状態を見ながら、先発ローテーションの一員として回ることになる。「収穫はいろいろありますが、チームが勝ったことが良かった。それに少しでも貢献できたことが嬉しい」。地獄を見た男は精神的にも一回り大きくなって帰ってきた。

(スポニチ)

■セ・パ交流戦(5月21日)

広000200001=3
オ001001000=2

▽バッテリー
【広】大竹、シュルツ、岸本、永川勝、サファテ-倉、石原
【オ】西、香月、吉野、平野、岸田-伊藤、鈴木

▽責任投手
(勝)永川勝 3試合1勝
(S)サファテ 16試合1勝9S
(敗)岸田 14試合2敗8S

▽大竹寛投手投球成績
5回、打者21、80球、被安打5、3奪三振、与四死球1、失点1、自責点1、防御率1.80


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