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浦和学院、苦しみながらも底力 上尾にサヨナラ勝ち

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【写真】8回裏・浦和学院2死二塁、明石の右前打で二塁走者石橋(左)が本塁を突くもタッチアウト。捕手田中(埼玉新聞)

 (25日・県営大宮ほか)

 第2日は2回戦の計8試合が行われ、3連覇を狙った花咲徳栄、昨秋4強の聖望学園がともに敗れる波乱があった。

 川口は1点を追う八回に佐野、山口の連続適時打で花咲徳栄に2-1で逆転勝利を収めた。昌平は延長十五回の末、聖望学園に2-1でサヨナラ勝ち。選抜大会8強の浦和学院は九回に3点差を追い付かれたが、竹村のサヨナラ打で上尾に5-4と競り勝った。春日部共栄は15安打12得点の猛攻で川越に圧勝した。

 松山は吉田のスクイズで挙げた1点をエース右腕岡本が守り切り本庄一を完封。所沢商は2点を追う九回に3点を奪い、久喜北陽に逆転サヨナラ。立教新座、秀明英光もベスト16進出を決めた。

 第3日は県営大宮など4球場で2回戦の残り8試合を実施し、16強が出そろう。

◇苦しみながらも底力 浦学

 浦和学院は、約1カ月ぶりの公式戦に苦戦しながらも勝ちきった。

 持ち味のフルスイングは影を潜め、当てにいくような打撃が目立った。守備でも、1点差に迫られた九回2死二塁から遊ゴロを竹村が一塁へ悪送球し、同点に。森監督は「勝ちにいくんだ、という意識を立て直さないと」と気を引き締める。

 それでも、サヨナラ勝ちできたのは関東、全国で培ってきた底力があったからだ。捕手の林崎は「勝てたことは大きい。反省を次に生かしたい」と意気込みを示した。

◇9回2死から執念 上尾

 最後はサヨナラ負けしたものの、上尾が選抜大会8強の浦和学院に最後まで食い下がった。

 1-4の九回、2死走者なし。土壇場で伝統のユニホームが意地を見せた。遠藤の中前打、五十嵐が四球でつなぐと田中が「内角低めを全力で振る」と、狙い球を逃さず右翼フェンス直撃の適時二塁打で1点差。さらに菊池の遊ゴロが敵失を誘い同点に追いついた。

 「調子が良かった」というエース右腕菊池は、体力が落ちた中盤に4点を失ったが、四隅を丁寧に突く投球が光った。

 ただナインにあったのは、互角に戦えた充実感よりも負けた悔しさだ。主将の遠藤は「勝たなきゃいけなかった。負けたら意味がない」。高野監督も「勝つ厳しさを感じている。夏に向けて勝ちきれる野球をやらないと」と視線を先に向けた。

(埼玉新聞)

◇センバツ8強浦和学院がヒヤヒヤ初戦突破

 今センバツ8強の浦和学院が、苦しみながら初戦を突破した。3点リードの9回に竹村の失策などで同点。直後の攻撃でサヨナラ打を放った竹村は「守備のミスを取り返そうという気持ちでした」と、ホッとした表情を見せた。

 森士(おさむ)監督は「初戦の硬さがあった。甲子園と一緒で、一戦必勝でやっていく」と引き締めていた。

(スポニチ)

■2回戦

上尾
000010003=4
000100121=5
浦和学院

【上】菊池-田中
【浦】山口-林崎

▽二塁打 小山、田中(上)笹川、石橋、西岡(浦)

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