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4強懸け激戦必至 あす準々決勝4試合 秋季県高校野球

 国体期間により中断していた秋季県高校野球大会は4日、県営大宮、市営大宮で準々決勝を行い、ベスト4が決定する。顔触れは、昨年の4強を占めた浦和学院、花咲徳栄、春日部共栄、聖望学園のシード勢のほか上尾、朝霞の公立校。埼玉栄、川越東の実力のある私学も名を連ねた。関東大会まであと2勝。準々決勝の見どころを対戦カードごとに探った。

◇浦和学院vs上尾 「粘り身上の五十嵐」

 先攻・上尾、後攻・浦和学院が濃厚。上尾は芦埜が出て早川が送り、小山、福島がかえす得点パターンで先発が予想される浦和学院・左腕小島の立ち上がりを攻めたい。右腕五十嵐涼は序盤にリードを許しても辛抱強く最少失点でしのげるか。2点差以内で後半に持ち込めれば面白い。浦和学院は竹村、山根、高田の主軸や下位の斎藤ら打線が上り調子。前半の集中打で一気に勝負を決めたい。

◇埼玉栄vs花咲徳栄 「地力で優位の徳栄」

 総合力の高さで優位に立つ花咲徳栄に対し、埼玉栄は右腕芝崎を中心に堅守からリズムを生み出す。経験豊富な芝崎は無駄な四球をなくせば失点が計算できる。そうなると不可欠なのが打線の援護。好機で溝呂木、酒井の右左の主砲に一本が欲しい。花咲徳栄は投打で盤石。これまで同様、右腕小暮、左腕小栗ら先発陣が試合をつくり楠本、若月など破壊力を秘める打線の爆発を導きたい。

◇朝霞vs聖望学園 「鍵握る菊島の投球」

 地区大会から30回無失点を誇る朝霞の1年生右腕菊島が、いかに聖望学園打線を封じるかが最大の焦点。聖望学園は2試合連続本塁打の3番寺田を軸に1番吉田や下位の中島、田畑ら、どこからでも大量点を狙える布陣だ。菊島は直球と変化球を低めに集め、打たせて取ることが肝要。1番高橋がけん引する打線は少ない好機を確実に生かせるか。ロースコアの展開でないと勝機は薄い。

◇春日部共栄vs川越東 「実力伯仲で接戦か」

 実力接近で1点を争う展開。2試合で25安打と好調な川越東打線が、西沢、倉井、金子ら春日部共栄の左投手陣に挑む。川越東は渡部、小寺、長野の3~5番を中心に下位まで振れている。先手を握り、渡辺ら右左を2枚ずつそろえる投手陣の継投で逃げ切りを狙う。春日部共栄は、持ち味の堅守から攻撃につなげたい。俊足好打の1番藤井が出塁し、藤原ら主軸の勝負強い一打に期待だ。

(埼玉新聞)

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