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浦和学院、食事で体作り支え 堀川さん「少しでも力に」

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女子マネジャーに手伝ってもらいながら選手たちの食事を作る堀川さん(左)=さいたま市緑区の浦和学院高校で

 第85回記念選抜高校野球大会に出場する浦和学院には、選手たちの日々の食事を作り、猛練習にも負けない体作りを支えている人がいる。

  野球部OBの紹介で、約3年前から選手たちの食事作りを担当している堀川由美さん(48)。グラウンド脇にある食堂で、昼と夜の1日2食を作る。仕込みの ため午前9時に出勤し、午後6時ごろまで食事作りに追われる毎日だ。「少しでも力になれるようにという思いを込めて作っています」と言う。

 栄養士が考えたメニューに沿って調理する。「飽きないように、素材は同じでも味付けなど少しずつ調理方法を変えて」と工夫している。

 1日の夕食メニューは、サバの塩焼き、肉豆腐、レタスとかぼちゃのサラダ。調理場を忙しく動き回りながら、女子マネジャーに手伝ってもらって料理を皿に盛りつけていく。休む暇はないが「選手たちの活躍を見ると、やっていてよかったなと思う」と微笑んだ。

  浦学野球部で食事を作り、帰宅後は毎日30分の勉強を続けて昨夏に調理師の免許を取得。「選手たちの姿を見て頑張れた」という。3年の西岡伸朗さん (18)は「堀川さんが作るごはんはおいしい。引退した今はありがたかったなと思う。堀川さんには悩みや愚痴を聞いてもらった」と話す。

 堀川さんが浦学野球部に携わってから4回目の甲子園。「とにかく自分のベストを尽くしてほしい」。選手たちの「お母さん」として、エールを送る。

(毎日新聞埼玉版)

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