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浦和学院、土佐下し3回戦進出 エース・小島8K完封(3/25追記)

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【写真】浦和学院・小島=甲子園球場(サンスポ)

 昨年大会8強の浦和学院(埼玉)が20年ぶり出場の土佐(高知)を振り切った。2年生左腕の小島は6安打8奪三振で相手打線を完封。自ら先制点も叩き出す活躍で3回戦進出に貢献した。

 浦和学院は二回一死から斎藤、西川の連打で一、三塁とし、8番・小島の中犠飛で1点を先制した。三回にも四球や暴投で一、二塁の好機を迎え、5番・小暮が左翼ポール際へ大きな当たりを放ったが、左翼手のジャンピングキャッチに阻まれた。

 待望の追加点は六回。四球と前田の中前打で一死一、二塁とし、竹村の一塁ゴロで二封となったが、併殺狙いの野手が一塁へ悪送球する間に二走が生還。2-0とした。八回にも2四死球から二、三塁とし、山根の中前2点適時打で4-0と突き放した。先発の小島は8奪三振の力投。何度もピンチを迎えたが、二塁手・贄や遊撃手・竹村の好守に助けられた。

 土佐は四回に一死二、三塁の得点機を迎えたが、打者・久保田が空振りした際に飛び出した二走が挟まれアウト。久保田も三振に倒れた。七回にも左前打の4番・南を一前犠打と二ゴロで三塁に進めたが、高橋が空振り三振。八回二死二、三塁のチャンスは相手守備のファインプレーに阻まれ、最終回の無死一、二塁も生かせず。最後まで1点が遠かった。

(サンスポ)

◇関東王者、浦和学院が土佐を破る

 浦和学院の2年生エース・小島が、昨夏に続く2度目の甲子園で、投打で、そして足で魅せた。

 左腕からスライダー、カーブを織り交ぜ、直球は130キロ台前半が大半ながら、強気に内角を突く持ち味を発揮した。二回には、土佐の5番・久保田、6番・河野を連続三振。序盤を無難に滑り出すと、スコアボードにゼロを並べていった。

 8番に座った打撃では、二回1死一、三塁から中犠飛。自らのバットで先制点をたたき出す。そして、1点リードの六回だ。四球で出塁して二塁へ進むと、併殺崩れの送球がこぼれる間に、判断よく本塁へ。巧みなスライディングでタッチをかいくぐって、貴重な2点目を挙げた。

 昨秋は史上初の関東大会3連覇を成し遂げた浦和学院。小島は公式戦13試合中11試合に登板して防御率1・41。センバツ出場の立役者となった。昨夏の甲子園では、天理戦で救援して3失点だった。7カ月ぶりの聖地で、大きく成長を披露した。

(デイリースポーツ)

◇菜々緒、母校・浦和学院の勝利喜ぶ 進撃期待「次戦も勝利!」

 モデルの菜々緒(24)が24日、自身のツイッターを更新し、母校・浦和学院(埼玉)のセンバツ白星を喜んだ。

 第85回選抜高校野球大会第3日の第3試合。昨春8強の浦和学院は21世紀枠の土佐(高知)を4-0で下し、3回戦進出。先発のエース左腕・小島が8三振を奪い、完封勝利を挙げた。

 この日の菜々緒は「福岡アジアコレクション」に出演。母校の動向が気になって仕方がなかったようで、母親から情報をもらい「高校野球、ショーで見れないけど…母校浦学がんばれー!1点先制!」とエール。試合後には「浦学!勝利!次戦も勝利!」と進撃を期待した。

(スポニチ)

◇左腕小島、粘った完封勝利

 関東大会優勝の浦和学院は、小島が6安打8奪三振でうれしい完封勝利。2年生左腕は「小さい頃からの目標の舞台で勝ててうれしい」と声を弾ませた。

 変化球を有効に使って、粘りの投球を見せた。2点リードの八回は、1死後に連打されるなど2死二、三塁のピンチを迎えたが、こん身の一投で遊飛に。内外野の間にふらふらと上がった難しい打球を好捕し、野手も堅守でもり立てた。

 昨春は優勝した大阪桐蔭に準々決勝で1点差の逆転負け。小島は「目標は日本一。目の前の一戦一戦に勝つことに集中したい」と気合を入れた。

◇監督談話

浦和学院・森監督
「初戦で選手に硬さがあったが、粘りながら突破できた。小島が踏ん張って投げてくれたのが全て。次はもっと思い切りよくプレーしてくれると思う。」

土佐・西内監督
「あっという間に終わってしまった。序盤に点を取っていれば、分からなかったと思う。打者に内角を振り負けないように指示したが、力負けしていた。」

(時事通信)

◇2年生エース 仲間に感謝…自己採点は「70点」

 浦和学院の2年生左腕・小島は終盤は毎回のように得点圏に走者を背負ったが、持ち前の制球力でピンチを切り抜けて6安打完封。昨夏は1年生ながら甲子園を経験したエースらしく、自己採点は「70点くらい」と厳しめだった。

 「失投もあったが仲間が守ってくれた」と振り返るように、バックの好守にも助けられた。3回には一、二塁間の当たりを二塁手の贄が横っ飛びで押さえ、8回2死二、三塁のピンチでは遊撃後方への飛球を竹村が背走しながら好捕。8回に2点適時打を放った山根も「小島を楽にしてあげたい気持ちだけだった」と明かした。

 「頼りないところもあるけど頑張った」とエースの踏ん張りを称えた森監督。指揮官は「次はもう少し硬さも取れると思うので期待したい」と昨年の8強超えを見据えた。

(スポニチ)

◇浦学・小島、甲子園初先発で初完封「ここからが勝負」

 甲子園初先発初完封を飾った浦和学院の2年生・小島だったが、終盤はピンチの連続だった。八回2死二、三塁と一打同点の場面で、あわやポテンヒットという飛球を遊撃手の竹村が好捕。

 九回は二塁打と四球で無死一、二塁と攻め立てられたが、続く3人を三振と中飛、遊飛に仕留めて試合を締めくくり、「緊張したけど勝ててよかった」と左腕はホッとした表情を見せた。

 昨年春夏の甲子園へ連続出場した前エースの佐藤から引き継いだ背番号1を正直、「重い」と感じることもある。だが、この日のマウンドでは佐藤にもらった助言を思い出して好投を続けた。

 「佐藤さんは『甲子園では(投球の)リズムが大事だ』と。だから速いテンポで、打者に考える隙を与えないように投げました」

 四回1死二、三塁では三走がスクイズでスタートを切ったのが目に入り、ボールを高めに外す離れ業も見せた。打者がサインを見落として空振りしたため二走を挟殺したが、「ああしたとっさの判断ができるのは、気持ちに余裕があるからでしょうね」と捕手の西川も1年後輩に感心する。

 「小さいころからの目標だった甲子園で勝てたのはうれしいが、ここからが勝負。気を引き締めていきたい」。若き左腕の心は早くも次の3回戦に向かっていた。

(産経新聞)

◇課題克服し次に臨む

《浦和学院・山根佑太主将》 形はどうあれ、勝てて良かった。相手の応援に圧倒されて、気負いからバントミスが出てしまった。打撃も課題だ。球場の雰囲気には慣れたので、課題を克服して次に臨みたい。

◇成長させてもらえた

《浦和学院・森士監督》 選手は動きが硬かったが、初戦を突破できて何より。小島は1人でよく投げたし、バックもしっかり守った。土佐は粘り強く、声援も大きかった。成長させてもらえた試合だった。

(朝日新聞埼玉版)

◇「敵地」で粘り強く勝利 浦和学院 完封でまず初戦突破

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【写真】8回裏の追加点に沸き立つアルプス席=甲子園球場で(東京新聞埼玉版)

 第85回選抜高校野球大会3日目の24日、満を持して初戦に臨んだ浦和学院。三塁側アルプス席を土佐(高知=21世紀枠)の応援団約5000人が埋め尽くす「敵地」の中、粘り強い攻撃で着実に加点。ピンチも冷静に乗り切った小島和哉投手(2年)が完封し、4-0と勝利を飾った。

 「完全アウェーの戦いになる」。抽選会後、森士(おさむ)監督が予想した通りとなった。土佐の37年ぶりの甲子園勝利を期待し駆け付けた大観衆の熱狂が、試合前から球場を包んだ。「すごい…」。圧倒される一塁側アルプス席をよそに、試合が始まった。

 一回2死に小島投手が四球を出すと、三塁側は得点したかのような盛り上がり。その裏もストライクが一つ決まるたびに、土佐の応援団の歓声や拍手で、浦和学院応援団の声援がかすんだ。

 だが、二回の8番小島投手の先制犠飛で、一塁側も息を吹き返し、チームカラーの応援着でスタンドを赤く染めた生徒らは跳び上がって歓喜。浦和学院は六回にも1点を追加し、2死一、二塁で二走竹村春樹選手(3年)と一走贄(にえ)隼斗選手(同)が重盗を決めるなど、スタンドを沸かせた。

 七、八回の守りでは、いずれも三走を置くピンチを迎え、三塁側のボルテージは最高潮に。それでも、応援団の最前列で声をからした野球部の竹内力哉君(同)が「バックがよく守っている」と信じた通り、小島投手は粘り強い投球で土佐にホームベースを踏ませなかった。

 試合後、小島投手の母美和子さん(52)は「ひやひやして胃が痛かったけど、みんなに助けられて完封できたと思う」と喜び、整列するナインに拍手を送った。

(東京新聞埼玉版)

◇浦学・小島が新球で6安打完封

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 3季連続関東王者の浦和学院(埼玉)が、エース左腕・小島和哉投手(2年)の完封で関東勢初勝利を挙げた。6安打8奪三振の好投で、土佐(高知)に快勝。好投のポイントは、冬の間に覚えた新球スクリューだった。

 最大のピンチは完封目前の9回に待っていた。浦和学院・小島が左越え二塁打と四球で無死一、二塁のピンチを招いた。「疲れが出てボールが高めに浮いてしまった」。昨秋までなら崩れる場面で、軸になるボールがある。続く代打上野をカウント1ボール2ストライクと追い込み、外角に逃げながら落ちる121キロの決め球スクリューで空振り三振に切った。

 133球を投げ抜き、6安打8奪三振無失点。「右バッターにスクリュー系のボールを練習してきた成果が出ました」と言った。7、8回を含め、終盤の勝負どころで奪った3三振はすべてスクリュー。直球は130キロ台半ばだが、もともと右打者の内角を突くクロスファイアが持ち味。土佐に投球スタイルを分析されているのも折り込み済みで、「インコースはボール気味に投げた」。冬場に新たに覚えたスクリューで、相手を術中にはめた。

 土台となるのは、鍛え上げた下半身だ。174センチと上背はない。年明けには同校グラウンドに“砂浜”が誕生した。右翼後方の一周約100メートルに50センチの砂が敷かれ、不自由な場所で走り込んだ。ノックは腰にタイヤをつなぎ、両足には1キロずつの重りをつけた。投球練習は早投げで150球。10球を35秒前後で一気に投げて、10セットこなした。体重は2キロ増で75キロ。ずぶとくなった足腰が、決め球に切れを生んだ。

 「小さい頃から目標にしてきた」と言う舞台で、初完封を遂げた。球場入りの移動バス、車内では映画「ロッキー」のテーマを流して気持ちを高ぶらせた。心は熱く、マウンドでは冷静に。勝負どころで自在に決め球を操った。

 ◆小島和哉(おじま・かずや)1996年(平8)7月7日、愛知県生まれ。兄の影響で小学校2年から野球を始め、中学では行田シニアで全国大会に出場。浦和学院では1年夏からベンチ入りし、甲子園でも登板した。目標にする選手は巨人杉内。左投げ左打ち。

(日刊スポーツ)

◇浦学、感謝の完封!森監督 憧れの土佐に学んだ「一球の集中力」

 爽やかなゲームセットだ。勝って学び、成長させてもらった。一塁ベンチの前、浦和学院・森士監督は整列する土佐に深々と頭を下げた。

 「さすが土佐高校だなと…。憧れた高校と監督になって対戦するなんて夢にも思わなかった。収穫の大きい試合。学ばせてもらいました」

 4-0。エース・小島が6安打で完封し、8回に山根主将の2点タイムリーで試合を決めた。理想的な展開。それができたのも土佐という相手があればこそだった。「今でも覚えてます。僕は小学5年生。物心ついたとき、土佐の試合をテレビで見て高校野球を志したんです」。75年夏の甲子園。テレビ画面から全力疾走する伝統校が飛び込んできた。土佐-上尾の3回戦。それが森監督の原点となった。その試合に勝った上尾に進み、東洋大を経て指導者に。あれから38年、今度は教え子たちが土佐から多くを吸収してくれた。

 マウンドで頼もしくなったのは小島だ。ピンチに動じず6安打完封。1点差の4回1死二、三塁では、スクイズに来た久保田を高めの直球で空振りさせた。「三塁走者の動きを見て、やりにくい高めを投げた」。昨夏の甲子園で集中力を欠いて失点した天理との3回戦の経験を生かした。二塁手・贄(にえ)も5回2死二塁のピンチで一、二塁間のゴロに横っ跳びの美技で失点阻止。「体が自然に反応した」。昨秋から毎朝5時にグラウンドへ出てきてノックを受けた成果だった。

 森監督は言った。「土佐の素晴らしさは一球の集中力。こういう試合をしたかった」。土佐から学び、土佐の大応援の中で学んだことを体現できた。小島も贄も一球に集中し、これで3季連続の甲子園で3季連続初戦突破。浦和学院はこのまま全力疾走で春を駆け抜ける。

 ▼浦和学院・山根主将(8回に試合を決める中前2点打)打ったのは外角低めの直球。うまく反応できた。土佐はリードしてても勝っている気分にさせてもらえなかった。

 ◇1975年夏(57回大会) 土佐は2回戦の桂(京都)戦で4番・玉川寿が史上2人目のサイクル安打を達成。3回戦で上尾(埼玉)に3-4で敗れた。上尾は準々決勝で、原辰徳(現巨人監督)の東海大相模(神奈川)にも勝ってベスト4。この大会で優勝したのはエース・小川淳司(現ヤクルト監督)を擁する習志野(千葉)だった。

(スポニチ)

◇浦学、「全力」土佐を「全力」完封!

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【写真】8回2死二、三塁、二塁から生還する浦和学院・斎藤(スポーツ報知)

 3季連続出場の浦和学院(埼玉)がエース左腕・小島和哉(2年)の6安打完封で、21世紀枠で出場の土佐(高知)に勝利。相手古豪のモットー「全力疾走」を見習った全力野球で、悲願の全国制覇へ向けて発進した。

 2年生エース・小島が6安打を許しながら要所を締めた。味方の好守にも助けられ、8奪三振完封。打線は3度のバント失敗があったが、森士(おさむ)監督(48)は「初戦で硬さがあったけど、下級生の小島がよく投げた」とたたえた。史上初の関東大会3連覇を成し遂げた王者が、実力を存分に見せつけた。

 森監督の“原点”土佐を倒した。指揮官はお立ち台で「憧れのチームと戦えて非常にうれしい」。1975年夏、小学5年生だった指揮官は甲子園中継のテレビにくぎ付けになった。上尾戦で土佐ナインが全力疾走する姿を見て野球の魅力を知った。指揮官にとって原点である伝統校、「全力疾走」を評価され21世紀枠で出場した土佐との対決に思いがこもった。

 凡退でも攻守交代でも、両ナインはハツラツとしていた。森監督は「自分たちがやってきたスピードを発揮して締まった野球ができた。それが一番の収穫」。対戦が決まった直後、相手に負けないスピーディーな姿勢を徹底してきたことが形となったのが、うれしかった。

 今大会の宿舎では夕食を終えると、ナインは自然と地下駐車場に集まり、バットを振る。4番・高田涼太は「自分たちは甲子園に思い出づくりに来ているわけじゃない」。2月のオーストラリアへの修学旅行でも、部員たちはスーツケースにバットを入れていた。ナインの意識の高さが、強さの秘けつだ。

 センバツでは98年から準々決勝で3度も跳ね返されている。指揮官は「一球への集中力、前向きな姿勢。見本として求めていたものがあった」と初戦の勝利に全国制覇へのヒントをつかんだ。土佐から学んだ“全力魂”を胸に秘め、浦和学院が初の頂点へと突き進む。

(スポーツ報知)

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