選抜4強の浦和学院が、三上栞汰(かんた)内野手(3年)の1発で打ち勝った。

 試合が動いたのは4回表だった。先頭の四球から1死一、三塁のチャンスをつくると、打席には4番指名打者の三上。春の関東大会で2本塁打を記録したスラッガーは内角のストレートを振り抜き、左翼の頭上を大きく越える特大の3ラン本塁打となった。これが高校通算11本塁打の三上は「昨日までBチームだったけど、今日Aチームに上げてもらった。監督の期待に応えたいという気持ちがあった」と振り返った。

 この1発で勢いに乗った打線は、終わってみれば11安打7得点。神奈川の強豪に快勝したが、三上は3週間後に迫る夏の大会に向けて「何が起きるかわからない夏、一戦必勝で戦いたい」と気を引き締めた。

浦和学院・伊藤充輝投手(2年、先発して6回1安打1失点と好投)

 「2回以降、持ち味のストレートが良くなってきた。長いイニング投げられたのは成果だった」

横浜隼人・前嶋藍主将(センバツ4強相手との試合を振り返り)

 「浦和学院さんはコンパクトに高いフライではなく、低いライナー性の当たりを打っていた。そこが甲子園に行くチームといけないチームの差だなと」

(日刊スポーツ)