センバツ二重奏(5)チームの精神的支柱 木藤慧也二塁手

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【写真】「精神的な面でチームを引っ張っていきたい」と大声を張り上げる木藤慧也(埼玉新聞)

 「プレーでの持ち味ですか?特にないです」

 二塁の守備が特別うまいわけでも、打力が人より秀でているわけでもない。かと言って体力的なレベルも真ん中ぐらい。これまでメンバーに入ったこともない。

 それでも、木藤はチームメートに一目置かれる存在だ。

 とにかく何事にも百二十パーセント、全力を尽くす。どんなに過酷なトレーニングだろうが自分自身に打ち勝ち、限界を超えても熱きハートが体を突き動かす。

 「つらいと言って甘えていたら、勝負どころで甘さが出て結果も出ない。つらいという感情の前に、チームが勝つことを考えてやってます」

 浦和学院の魂とも言うべき男の言葉には説得力がある。レギュラーの選手たちが不甲斐なければ、尻をたたけるチームの精神的支柱だ。

 「森先生の近くで野球を学びたい」と新チーム発足時からスコアラーを務めてきた。

 でも一番は「レギュラーになりたい」。通い生の朝練習は6時40分から始まるが5時30分にはグラウンドに姿を現す。タイヤをつけて走り体を温めてから、寒風を切り裂くように、バットスイングを一人黙々と行う。

 気持ちがあってこそ技術も伸びるというもの。2月の静岡合宿では紅白戦で4日間とも安打を放ち、5割を超える打率を残した。「気持ちの面で、どんな状況でも雰囲気をつくって、勝ちに結び付けたい」。初のメンバー入りを懸けて、現在沖縄の地で奮闘中である。

(埼玉新聞)

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