春甲子園へ 浦和学院、生活指導も徹底 結束力生む

 「勝負強さ」。浦和学院を象徴する言葉だ。2011年の秋季県大会準決勝、1点差を追う九回裏の逆転サヨナラ本塁打。12年同県大会準々決勝の、九回裏に4点差をひっくり返したサヨナラ勝ち。窮地に追い込まれながらも地力を発揮して甲子園出場を果たした。

 秘訣は何なのか。富岡慎介部長は「全員野球徹底のための、日常生活を含めた手厚い指導だ」と断言する。

 浦和学院の練習は朝5時半から始まる。体を温めるジョギングや腹筋、背筋などの体力強化を約1時間半ほど行い、グラウンド脇の食堂で朝食を取って終了となる。ちなみに食事は3食とも栄養管理の行き届いたもので、スタッフらが作る。

 午後3時頃から練習再開。外部のトレーニングコーチが週3日各選手のコンディションや体力作りを指導する。全体練習では常に試合の緊張感を作り出す。スクイズの練習では、失敗すると追加の課題を与えるペナルティーを設けている。

 午後7時に食事を取ると、選手らは課題克服のため自主練習に励み、午後10時頃まで行う選手もいる。

 「寮生活を含めた生活指導でチームの和や規律を徹底して身に着けさせることが、土壇場の結束力を生む」(富岡部長)。3食の食器洗浄は各選手が交代で行っている。日常生活でも助けあう精神がチームワークにつながる。

 選手の野球に対する姿勢はストイックそのものだ。

 2月中旬の2年生の豪州修学旅行でも例年野球道具を持参し、朝夕のトレーニングは欠かさない。森士監督は「暖かい気候で、リフレッシュにもなる」と話す。

 主軸を打つ高田涼太(3年)、山根佑太(同)らは1日2000本の素振りで打撃を磨いたり、1年の秋から1番遊撃手を務める竹村春樹(同)は1日30分間タイヤを引きノックを受けるなど圧倒的な練習に励んでいる。

 選手の体のケアも忘れない。今年1月には砂地のトレーニング場を新設。砂地のダッシュで足腰を強化するためだ。肘の痛みに悩んでいた涌本亮太投手(同)は「指で砂をつかむことで、下半身が強くなり、肘の痛みもなくなった」と笑顔で話していた。

 周囲に支えられながら、日常生活を含めた練習は選手の自信につながっている。「諦める選手がいたらチームは終わりだ。魂のある選手がチームを救う」。森監督の言葉を胸に、選手は甲子園で戦っていく。

(読売新聞埼玉版)

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