目の前の相手、全力で 浦和学院・小島和哉投手(2年)

 2年生エースはこの日も、いつもと変わらない冷静なマウンドさばきを見せた。

 相手は、強打で勝ち上がってきた川越東。「センバツ以来の連投になったけど、気持ちで負けないように投げた」。9安打を浴びたものの要所を抑えた。

 公式戦21連勝で甲子園出場を決めた後も、その表情を緩めることはなかった。「後半は暑さでバテてフォームがバラバラになった。開幕までにスタミナをつけるよう自分を追い込みたい」

 今大会は7試合中6試合で先発。その中でキーポイントに挙げたのは、4回戦の春日部戦だった。この試合、無安打無得点試合の可能性があったにもかかわらず、1イニングを残して交代を告げられた。「もしあそこで投げきっていたら気が緩んでいた」。完全試合を達成した準々決勝の埼玉平成戦と、完封した準決勝の聖望学園戦は、センバツ優勝投手の力を高校野球ファンに見せつけた。

 1年生投手として臨んだ昨夏の甲子園は悔しさだけが残った。「目の前の相手に全力で立ち向かいたい」。2度目の「夏」にかける熱い思いが伝わってきた。

(毎日新聞埼玉版)

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