立大・江口、慶大戦で悲願の神宮初登板 失明危機、肩痛乗り越え

東京六大学野球春季リーグ 立大1-4慶大

 立大が慶大に敗れ、開幕から引き分けを挟んだ連勝は5で止まった。 

 敗戦の中、リーグ戦デビューの悲願を叶えたのが江口奨理投手(3年、浦和学院)だ。3回から2番手で登板し、2回無失点。昨年は肩痛で1年を棒に振る苦難を乗り越えての神宮初登板に「最初は少し緊張してフワフワしたけれど、とにかく0に抑えられて良かった」と感無量の面持ちを浮かべた。

 浦和学院ではエースとして3年春のセンバツで4強入り。しかしそこまでの道のりは壮絶だった。1年の夏に突然、視界の4分の1が遮られ、10メートル先が見えずにキャッチボールもできなくなった。明確な症状がわからず、失明の危機にも直面した。それでも13年センバツ優勝投手で同じ左腕の小島和哉(現早大)から「最後まで諦めるな。気持ちで負けちゃだめだ」と励まされるなど、仲間の後押しもあり練習を手伝いながら毎日ボールを握った。病院関係者らによる懸命のリハビリのサポートもあって2年夏に奇跡的に回復。視神経の炎症だったことも判明。センバツでは初戦の龍谷大平安戦で完封。準々決勝・県岐阜商戦でも高橋純平(現ソフトバンク)に投げ合いに勝って2度目の完封を果たした。

 立大に進学後は厚い選手層と肩痛に悩まされ、リーグ戦のマウンドが遠かった。肩痛が癒えて本格的に投球練習ができるようになったのは昨秋リーグ戦後。封印していたカットボールを復活させ、メンバー入りをつかんだ。本来は抜群の制球力が持ち味で、入学時は即戦力級の期待をかけられた逸材。溝口智成監督は「だいぶ状態が良くなってきた」と評価した。

 一時は競技続行すら危ぶまれた中で、高校に次ぎ、大学でも聖地のマウンドに立った。神宮に駆けつけた父・文彦さんは「涙が出ました。いつもネバーギブアップの精神でやってきた。ここをスタートにまた頑張ってほしい」と目を潤ませた。

 同期のエース田中誠也(大阪桐蔭)、川端健斗(1年、秀岳館)ら左腕の競争はし烈だが「誠也とか手塚(ら先発陣)をバックアップして、支えられるような存在になりたい」と力を込めた。

(スポニチ)

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