アジア大会 笹川晃平外野手 主砲、大谷から刺激

フィーチャーズ アジア大会2018

 野球はソフトボールとともに2020年東京五輪で3大会ぶりの復活が決まっている。ジャカルタ・アジア大会で頂点を目指す社会人の精鋭たちの中で、「チームの顔」の4番を任されている。

 埼玉・浦和学院高では甲子園に3度出場し、東洋大では4年秋に打率4割1分7厘で首位打者を獲得。昨年、社会人の強豪、東京ガスに入社した。高校、大学、社会人と、4番を背負い続け、社会人の日本代表でも、昨年秋のアジア選手権から4番に固定されている。日本代表の石井章夫監督は「主砲としての雰囲気と、ひたむきに取り組む姿勢がある」と起用の理由を説明する。

 社会人2年目の今季はドラフト解禁となる。大学までは与えられた練習をこなすだけだったが、トレーニングや食事の内容、配球などを自ら学び、考え、行動している。東京ガスの山口太輔監督は「素直で向上心があるのがいいところだが、もっと強く自分を表現できる打者になってほしい」と感じている。

 同じ1994年生まれには、野球の大谷翔平(エンゼルス)やフィギュアスケートの羽生結弦(ANA)ら世界レベルで活躍するアスリートがそろっており「黄金世代」と呼ばれている。12年に18歳以下の世界野球選手権で高校日本代表としてともに戦った大谷とは、今も連絡を取り合う。大谷の米大リーグ行きが決まった時は、こうメッセージを送った。「刺激もらってるから、俺も頑張るわ」。どんどん先を行く大谷の姿に「自分も同じレベルで、また一緒にやりたい」と強く思っている。

 野球を始めた小学2年生の時から、夢はプロ野球選手だった。高校時代からドラフト候補に名前が挙がってきたが、プロ志望届は一度も出したことがない。高校3年の時は、東洋大の高橋昭雄監督(当時)の下で野球がしたいと進学を選んだ。大学ではプロ行きを希望したが、4年生の春に結果を残せず、周囲から賛同を得られなかった。プロへの思いは強かったが「今のままでは何か突出したものがあるわけではない」と自分を見つめ直して、社会人に進んだ。

 アジア大会の日本は、プロでチームを編成してくる韓国、台湾に阻まれて94年広島大会以来、金メダルから遠ざかっている。「相手がプロでも、なんとか勝ちに結びつけたい。アジアで1位になって、社会人の存在感を示したい」。選んできた道は間違っていなかったと証明する。

(毎日新聞)

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