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秋季高校野球県大会、あす開幕 大会展望

 来春の第91回選抜大会につながる秋季県高校野球大会は22日、県営大宮などで1回戦6試合を行い、開幕する。上位2校が出場権を獲得できる関東大会(10月20~23、27、28日・山梨)の切符を懸けた38校の熱戦の行方を展望する。

徳栄、浦学V射程 追う共栄、聖望 打に力

機敏な守備でピンチを防ぐ浦和学院の遊撃手中前

 優勝争いは、ともに2季連続の甲子園出場を目指す花咲徳栄と浦和学院の両Aシードが有力で2強。いずれも打力に自信がある春日部共栄と聖望学園のBシード勢が追う展開になりそうだ。

 連覇を狙う花咲徳栄は強打が健在。経験豊富で長打力のある上位で打って勝つパターンに持ち込む。橋本、吉倉、韮沢、羽佐田、井上の1~5番は今夏の甲子園メンバーで、そのうち4人がスタメン。鍵は投手陣の出来か。岡崎、一関の両右腕と左腕和田の3枚がそろう。

 対照的に浦和学院は2年ぶりの頂点へ、駒がそろう投手を軸とした守りから流れをつくる。永島、下薗の両左腕と1年生右腕美又、長身右腕の石渡を捕手畑がリードし、バッテリーは盤石。後藤、中前、畑が上位を担う打線が助けたいところだ。

 両校とも3回戦が最初のヤマとなりそう。花咲徳栄と当たりそうな埼玉栄は一塁手和田と山川、北口の二遊間が攻守の中心。機動力を駆使した攻めで貪欲に得点を奪う。浦和学院と対戦しそうな山村学園は投打のバランスがいい。実績、経験とも申し分ないエース左腕和田を横田、坂上、桜沢、小林らがけん引する打線が援護できれば面白い。

 春日部共栄は投打で完成度が高い。エース村田と小森はともに速球が武器の右腕。平尾、村田、石崎の3~5番はパンチ力があり、好機に強い。聖望学園は打力を前面に勝負。俊足で高出塁率を誇る1番福島が出て3番内藤、4番堀田でかえし、大量点を狙う。広瀬ら投手陣の奮起は欠かせない。

 このほか公立校にも実力校がそろう。

 前年準優勝の市川越は髭、米永の1年生の1、2番の出塁から上位でかえし、エース左腕和田を援護したい。今夏の北埼玉大会準優勝の上尾は二階堂、正木、泉らが打線のキーマン。投手はエース左腕寺山のほか、野手を兼任する投手を多数そろえる。北部新人戦優勝の松山は変化球の制球が光るエース左腕吉田に期待。熊谷商は右の関口、左の山中と投手力がある。

(埼玉新聞)

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