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浦和学院・蛭間ら南北33人 県高野連表彰

第100回全国高校野球選手権記念南埼玉大会の優秀選手たち

 県高校野球連盟は28日、さいたま市民会館おおみやで日本学生野球協会表彰選手と昨夏の第100回全国高校野球選手権記念南・北埼玉大会の優秀選手計33人を表彰した。

 日本学生野球協会優秀選手には、昨夏の甲子園で32年ぶりに8強入りしたチームを攻守でけん引した浦和学院の前主将・蛭間拓哉中堅手が選ばれた。埼玉西武に入団した渡邉勇太朗投手(浦和学院)と日本ハムに入った野村佑希投手(花咲徳栄)は式を欠席した。

 南埼玉大会の優秀選手には、優勝した浦和学院から最多の5人が選出された。

 浦和学院の佐野涼弥左翼手は「大変なことも多かったが、今後壁にぶち当たった時に乗り越えられる自信がついた」と力を込める。経験を糧に、進学する中大では本来の投手で勝負して、4年後のプロ入りを狙う。同大会で準優勝した川口の前主将・安西友紀左翼手は「長いようで短い、あっという間の3年間。充実していた」と思いをはせた。

 北埼玉大会の優秀選手には初となる夏の埼玉大会4連覇を達成した花咲徳栄から最多の5人、準優勝の上尾から3人が表彰された。

 花咲徳栄の前主将・杉本直希左翼手は「もう高校野球をできない寂しさはあるけれど、先輩たちの日本一を見ることができ、昨夏は甲子園でプレーもできた。徳栄に入って本当に良かった」と笑顔を見せた。上尾のエース右腕として躍進の原動力となった木村歩夢投手は、「人として大人になれたと思う。仲間と監督に感謝したい」。国際武道大でも硬式野球を続け、将来は体育教師になり野球の指導者を目指すという。

 式では、第91回選抜高校野球大会の21世紀枠県候補校に推薦された松山の表彰も行われた。

憧れの背中追い掛け

 日本学生野球協会表彰選手に輝いた蛭間は、「選んでいただけたのは光栄なことでうれしい。やってきたことは間違いじゃなかった」と屈託のない笑顔で喜びを表現した。

 高校日本代表にも選ばれ走攻守、三拍子そろっているのが武器だが、特に左打席からの強烈な打球は目を見張るものがある。進路については、プロ志望届を出すのか、大学からプロ入りを目指すのか、「かなり迷いました」。それでも「実力がまだ足りないし、体も弱い部分がある。レベルアップして4年後、自信を持ってプロに行きたい」と早大進学を決めた。

 いい見本がいる。浦和学院から早大に進み、今季ロッテにドラフト3位で入団した小島投手の存在だ。早大で主将を担った4学年上の先輩に対し、「先頭に立っている姿がかっこいいし、憧れ。自分もそういうふうになりたい」。ポジションは異なるが、掲げる選手像は一緒だ。

 「波がなく、1年を通じて打てる打者になりたい」。浦和学院の3年間で森監督から最も教わった「気持ち」の大切さも胸に刻み、心技体で一流を目指す。

 日本学生野球協会表彰選手
氏 名学校名学年位置
蛭間 拓哉浦和学院3年
 第100回全国高校野球選手権記念南埼玉大会優秀選手
氏 名学校名学年位置
渡邉 勇太朗浦和学院3年
河北 将太浦和学院3年
佐野 涼弥浦和学院3年
上野 暖人浦和学院3年
小町 竜梧浦和学院3年
安西 友紀川口3年
大島 康生川口3年
豊田 将生川口2年
土師 健太郎聖望学園3年
柳澤 真輝聖望学園3年
高波 寛生川越東3年
山本 修平川越東3年
依田 昌樹朝霞3年
大野 竜也ふじみ野3年
星山 祥輝川口市立3年
太賀 龍丈市立川越3年
 第100回全国高校野球選手権記念北埼玉大会優秀選手
氏 名学校名学年位置
野村 佑希花咲徳栄3年
田谷野 拳世花咲徳栄3年
新井 英一花咲徳栄3年
倉持 賢太花咲徳栄2年
杉本 直希花咲徳栄2年
木村 歩夢上尾3年
小川 竜太朗上尾3年
日野 吉彰上尾3年
岡崎 良介滑川総合3年
島田 峻志滑川総合3年
谷口 颯昌平3年
比嘉 蓮昌平2年
須賀 悠太正智深谷3年
佐藤 幹太早大本庄3年
石田 光稀白岡3年
馬場 渉本庄東3年

(埼玉新聞)

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