浦和学院、5回戦敗退 V4消え無念の涙

(22日・県営大宮ほか)

 第10日は2球場で4試合が行われ、埼玉史上初の4連覇を狙った浦和学院が、3-4で昨春の選抜大会準優勝の聖望学園に破れた。浦和学院が準々決勝進出を逃したのは、第79回大会の3回戦敗退以来12年ぶり。

 浦和学院は一回表、エース羽倉と捕手久保のバッテリーの連係が乱れた。先頭打者佐々木を死球で出塁させると、捕逸と失策が絡んで1点を許し、さらに犠飛から1点を奪われた。混乱は続き、三回にも失策で2失点した。

 中盤以降は守備も粘り、打線も息を吹き返した。五回には島津のタイムリー、七回には山崎の本塁打、八回には竹内の適時打で3点を返した。だが、1点差で涙をのんだ。森士監督は「打ち切れなかった」と肩を落とした。

 聖望学園は昨秋、今春とも県大会3回戦敗退。序盤から小技などで揺さぶり、岡本幹成監督は「挑戦者としての姿がやっと出てきた。大会が選手を育ててくれた」と笑顔が止まらなかった。前回の北埼玉大会優勝の本庄一は鷲宮に3-2で辛勝。市川越は大宮東を破り、11年ぶりベスト8。春日部東は2年ぶりの8強入りを果たした。

 第11日は、県営大宮などで5回戦残り4試合がある。

◇V4消え無念の涙

 受け身と捨て身。その違いが重くのし掛かっているかに見えた。「力みがあった」と森監督。王者・浦和学院が5回戦敗退。埼玉史上初の4連覇も消え、選手は人目もはばからずおえつを漏らした。

 一回から信じられないプレーが続いた。チームの生命線、エース羽倉と捕手久保が崩れた。「球数を多くさせ、投手を走らせようと思った」と聖望学園の子安。バスターの構えで揺さぶる術中にはまった。四死球、捕逸、失策とミスを連発し、らしくない展開で2点を許した。

 歯車が狂った。三回にも死球絡みで、失策から2点を献上。「負けたくない気持ちが強くて。自分を見失い、立て直す余裕がなかった」と羽倉。久保は「ヤマ場だと焦ってしまった」と悔いた。

 継投の真島、萩原が踏ん張った。中盤以降は打線も調子を上げ、山崎の本塁打などで3点を返した。ようやく落ち着きを取り戻し、九回裏2死三塁、一打同点の好機を迎えた。主将で4番の島津に、直球で真っ向勝負を挑んだ相手エース佐藤。島津は打ち上げ、甲子園の道が途絶えた。

 試合前から笑顔のライバルに対し、緊張した面持ちのナイン。偉業への見えない重圧は選手の表情にも表れていた。森監督は「考えられないようなプレーが続いた。周りもカバーできなかった。これが夏の怖さ」と唇をかみ締めた。

 森監督は「長い長い夏休み。秋までにチームを見詰め直したい」と語り、2年生の久保は「3年生のためにも、来年こそは優勝」と誓った。

◇甲子園1勝は後輩に託す

 「自分たちのミス。リードされた点を取り返せなかったのは努力が足りなかったということ」と主将で4番の島津。4連覇を目指した3年にとって、夏の県大会敗退は初めて。悔し涙とともに反省の言葉が続いた。

 九回2死三塁。最後の打者が島津だった。「自分でかえそうと思ったが、泳いでしまった。みんなの思いに応えられなかった」と声を震わせた。

 昨夏の甲子園唯一の先発メンバー。かなわなかった「甲子園で1勝」へ、今夏に懸けていた。「敗戦はいい経験になったはず。あとは後輩に託したい」と思いを語った。

(埼玉新聞)

◇浦学対策が奏功

 接戦を制した聖望学園。岡本幹成監督がテレビ中継を見て研究した浦学対策が功を奏した。走者が出ると、浦和学院の野手が焦りやすいことに注目。リードを長めにとったり、犠打を多用してミスを誘った。この作戦で、初回に2点を先制した。浦和学院の森士監督は「自滅を誘うような攻撃をされた」と話した。

(毎日新聞埼玉版)

◇浦学、埼玉初V4消えた…埼玉大会

 高々と上がった白球は、「URAGAKU」に早すぎる夏の終わりを告げた。9回2死二塁、浦和学院の4番・島津裕真主将(3年)の打ち上げた打球は、聖望学園の中堅手のグラブに吸い込まれた。「とにかく返してやろうという気持ちだったんですが…」。昨夏まで同校が成し遂げた3連覇を更新する、埼玉大会史上初となる夏V4の夢は16強で消えた。

 あと1点が遠かった。初回と3回に四死球や失策絡みで2点ずつ失い4点を追う展開。「1イニングごとが勝負だ!」。主将のゲキに奮起したナインは1点ずつつめ追加点も与えなかった。しかし相手を上回る10安打を放ちながら決定打を欠いた。

 「(4連覇への)プレッシャーはなかった。ただ、どこかで勝てるんじゃないかと思ってしまう自分たちがいた」と島津。3年間で初めて逃した夏。最後の甲子園は遠かった。

(スポーツ報知)



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