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春季関東高校野球、あす開幕 チーム紹介

 第62回春季関東高校野球大会は15日から5日間、茨城県の水戸市民など3球場で、1都7県の代表計19校が参加して行われる。埼玉代表は県大会優勝の花咲徳栄と同準優勝の浦和学院。9年ぶり5度目の出場となる花咲徳栄は16日の2回戦で土浦湖北(茨城2位)と、昨年の覇者で3年連続13度目出場の浦和学院は15日の1回戦で水戸桜ノ牧(茨城3位)と対戦する。

◇「強力投手軸に堅守」花咲徳栄9年ぶり5度目

 昨秋に4割7厘と打ちまくった“打”のチームから、防御率0・24を誇る投手陣を軸とした堅守のチームに脱皮。県大会5試合でわずか1失点と抜群の安定感を見せた。

 エース五明に代わり主戦を務めたのは左腕・橋本。4試合に登板し、準決勝の川越東戦は七回参考ながら無安打無得点。最速138キロの直球にスライダー、カーブなど緩急が巧みだ。右腕・松本は直球とスライダーを外角低めに丁寧に投げる。守備も2失策と手堅い。

 打線は佐藤、大塚の1、2番コンビが足を絡めた多彩な攻撃を演出する。4番戸塚の不振は気掛かりだが、木村、橋本の中軸は力強い。下位の木内はチャンスメーカーだ。

・「埼玉代表として臨む」岩井隆監督

 浮かれることなく戦力を整えて、きちっとした野球をしたい。埼玉の代表として春の戦いに臨むつもりだ。

◇「投打に充実の戦力」浦和学院3年連続13度目

 昨春の関東大会優勝チームからベンチ入り8人が残り、投打にバランスが取れている。県大会決勝は花咲徳栄に力負けしたが、戦力は同等だ。

 投手は南-阿部の継投が基本。プロ注目の右腕・南は197センチの長身から最速145キロの直球を投げ込む。四球で崩れるのが課題だが、ピンチとみればすかさず右腕・阿部が救援。最速140キロの直球とカーブ、スライダーを低めに集める。

 打線の振りの鋭さは健在だ。好調なのは今春から先頭打者に定着した左の星。選球眼とミートに優れ、長打も期待できる。3番萩原大は本調子ではないが、勝負強い4番原、8打点の5番久保がきっちり仕事をこなす。

・「自分たちの野球を」森士監督

 優勝旗を返しに行ける喜びを感じている。相手を意識せず、自分たちの野球を1試合でも多くやりたい。

(埼玉新聞)

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