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浦学コールド発進 水戸桜ノ牧に13得点大勝

(15日・茨城県営ほか)

 関東1都7県の代表計19校が参加して開幕。第1日は1回戦3試合と2回戦1試合が行われ、埼玉県勢は浦和学院が1回戦で水戸桜ノ牧(茨城3位)に13-4で七回コールド勝ちした。

 浦和学院は先制されたものの、二回に石田の適時打で同点とすると、三回に久保の2ランなどで3得点。六回には1年生の石橋が3ランを放ち、計14安打13得点で大勝した。

 第2日は16日、2回戦7試合が行われ、埼玉県大会優勝の花咲徳栄が登場し、土浦湖北(茨城2位)と対戦。浦和学院は桐光学園(神奈川1位)と顔を合わせる。

【戦評】

 浦和学院が2本塁打を含む14安打13得点で水戸桜ノ牧を圧倒した。浦和学院は1-1の三回、暴投で勝ち越して相手先発の吉久保を引きずり下ろすと、代わった上遠野から久保が2ラン。五回は適時打2本で4点を加え、六回には石橋の3ランも飛び出した。

 先発の阿部は制球に苦しんだが、自責点は1。3失策がすべて失点に絡んだのは反省材料だ。

◇連覇へ投打で万全

 連覇を狙う関東で新生・浦和学院が華々しくデビューした。ナインが着ていたのは、初代の故野本監督から受け継ぐ伝統のユニホームではなく、白に縦じまの日本代表仕様の第2ユニホーム。昨年、森監督がアジアAAA選手権で関東高校選抜チームを率いた記念でつくられ、練習試合では何度も着ていた。指揮官は「“ウラガクジャパン”ってとこかな」と大勝に声も弾む。

 変わったのは外見だけではない。県大会から打順を入れ替えたことが奏功し、計14安打を放つなど今春初の二けたとなる13得点と爆発した。1番に戻った石田が3安打3打点と暴れれば、チーム首位打者の星が3番に座り、2犠打で貢献。県大会決勝に続いて先発入りした1年生石橋の初本塁打というおまけ付きだ。

 投手も県大会全試合に先発し、今大会から1番を背負う南ではなく、阿部を起用。森監督は「夏に向けて阿部の先発を見ておきたかった」と戦力強化も着々と進めている。今大会はこのユニホームで通す予定。身も心も入れ替わった王者が連覇へ向けて最高のスタートを切った。

◇強打の1年生大仕事

 新人が初舞台で大仕事をこなした。背番号18をつけ、県大会で5打数2安打と結果を出した石橋が初アーチとなるダメ押しの3ランを右翼席へ。「監督に『1年らしく思い切り振れ』と言われたので来た球を打った」とコメントも初々しい。

 新潟県出身。「県外に出た方がプロに行きやすいと思った」と浦和学院に入学した。春季関東高校大会でチームの1年生が本塁打を放ったのは、1994年の石井義(現埼玉西武)以来。投手もこなすという怖いもの知らずのルーキーの将来が末恐ろしい。

(埼玉新聞)

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