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森士前監督のNPO法人が工藤公康氏、小島和哉選手ら招き野球フォーラム開催

【写真】フォーラムに登壇した、左から森士浦和学院前監督、ロッテ小島和哉、工藤公康ソフトバンク前監督

工藤氏、小島投手が講演 森前監督が理事長のNPO法人始動

野球フォーラムを実施した森士理事長(左)と講師の(右から)工藤公康氏とロッテの小島和哉投手=26日、さいたま市の浦和学院高校

 浦和学院高硬式野球部元監督の森士(おさむ)氏(57)が理事長に就任して発足したNPO法人「ファイアーレッズメディカルスポーツクラブ」が26日、さいたま市の同校で本格的な活動をスタートし、「第1回関東野球フォーラム2021in埼玉~子どもの未来を拓(ひら)く~」を開催した。

 フォーラムには、子供たちや野球の指導者ら約200人が参加。講師にプロ野球ソフトバンクの監督を今季で退任した工藤公康氏(58)と同校OBでロッテの小島和哉投手(25)らを招いて、スポーツに取り組む姿勢などをテーマにした講演を行った。

 工藤氏は体の柔軟性や知識を増やすための読書の重要性を強調し、「子どもの時期が一番運動神経が伸びる。野球は総合スポーツに近いから、野球以外のスポーツも経験してもらいたい」と自身の経験を交えて語った。小島投手は「高校時代はすごくきつかったけれど、毎日が充実していた。野球人として切っ掛けとなったのは高校時代だった」と回想。「諦めず、最後まで続けることが肝心」と訴えた。

 参加者は医師による肘のエコー検査や理学療法士、柔道整復師による身体検査も体験。スポーツ医療の重要性に触れた。

 NPO法人を立ち上げて初のイベントを開催し、森理事長は「子どもたちにとっては、正しい医療や知識、技術に触れるいい機会になったと思う」と話していた。

(埼玉新聞)

ロッテ・小島和哉が講演「野球以外のスポーツも」小学生時代水泳と野球を両立

NPO法人「ファイアーレッズメディカルスポーツクラブ」のフォーラムに登壇した浦和学院OBのロッテ小島

 先発陣の軸として、今季2桁勝利を挙げたロッテ小島和哉投手(25)が26日、母校の浦和学院で恩師の森士前監督(57)が理事長を務める「NPO法人ファイアーレッズメディカルスポーツクラブ」のフォーラムで講演を行った。

 「第1回関東野球フォーラム2021in埼玉」には、森氏や今季までソフトバンクを率いた工藤公康氏(58)も登壇した。

 約200人の子どもと保護者、指導者の前で「緊張しています」と言いながらも、自身が野球を始めた小学2年から順番に出来事を紹介。森前監督の前で初めてブルペンに入った際、1球見ただけで「君ならセンバツ優勝できるよ」と言われたエピソードを「今でも覚えています。本当に甲子園に行けるのかな?とうれしかったです」と振り返った。

 浦和学院での厳しい練習が「野球人としてのきっかけになりました」と明かした。早大を経て18年ドラフト3位でロッテ入り。小学生の頃は水泳と野球を両立しており「やるぞと決めたことはやる。野球以外のスポーツもやってほしい」と子どもたちにメッセージを送った。

 森氏、工藤氏とのトークセッションでは、子どもからの「嫌いな打者は?」という質問に「打率を残す打者、三振しない打者が嫌です。粘られて四球とかヒットとか。日本ハムの近藤さんは、選球眼がいい。捕手のミットの所でファウルにしてきます」と答えた。

 「すごいと思う投手」には、チームメートのロッテ佐々木朗希の名前を挙げた。「ブルペンで立ち投げでも、150キロを超える。球は速いし、(体が)柔らかい。あぁすごいってみんな口をそろえます」と明かした。

 教え子の成長した姿を見た森氏は「たくましく感じました。勝負の厳しさも分かっているようなので、将来も期待が持てる。楽しみに見ていきたい」と話した。

工藤公康氏「子どもは未来。力になれれば」野球フォーラムでアドバイス

フォーラムでトークセッションを行う、左からソフトバンク前監督の工藤公康氏、森士浦和学院前監督、ロッテ小島和哉

 今夏の甲子園で退任した森士浦和学院前監督(57)が理事長を務める「NPO法人ファイアーレッズメディカルスポーツクラブ」のフォーラムが26日、さいたま市内で行われた。

 「第1回関東野球フォーラム2021in埼玉」と題し、森氏や今季までソフトバンクを率いた工藤公康氏(58)、浦和学院OBで13年センバツ優勝左腕のロッテ小島和哉投手(25)、野球肘の検診を長年行っている柏口新二医師らが登壇。約200人の子どもと保護者、指導者に向けて講演を行った。

 工藤氏は、自身が小学生の頃に体操部だった時期があることを話し「(ボールで)遊ぶところがなくても、野球が上手になるための練習はいろいろあります。バランスやタイミングを取る練習もいい」とアドバイスを送った。

 自身は博士課程修了のため筑波大大学院を来春受験する予定で、勉強中。「TOEICも受けました」と明かした。被災地を訪問する活動も続けており「子どもたちのために活動してくれている人のお手伝いがしたい。野球界にとって、子どもは未来。ケガで悩んで苦しんだりしないように、力になれれば」と話した。

 参加した子どもたちは、野球肘の検診を受け、野球教室なども行われた。NPO法人の初のイベントとなり、森理事長は「知識だけでなく医療やトレーニング、技術を伝えていきたい」と話した。

 「NPO法人ファイアーレッズメディカルスポーツクラブ」は、勉強やスポーツを通じて青少年の健全な育成と、指導者の育成を目的に開設された。来年から本格的に始動する予定で「不安もありますが、慌てないで前に進みたい」と話した。

(日刊スポーツ)

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