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健闘に温かい拍手 浦和学院、初戦敗退 入魂ポンチョで応援


【写真】全校生徒の名前が書かれたポンチョを着て応援する野球部員たち=27日午前、甲子園球場(埼玉新聞)

 6年ぶりの春を白星で飾れなかった。27日、甲子園球場で行われた第83回選抜高校野球大会1回戦で、浦和学院は鹿児島実に3-5で逆転負け。東日本大震災の影響を考慮し全校応援を中止にした中で、現地に駆け付けた約500人の応援団は試合後、健闘した選手に温かい拍手を送った。

 全校生徒が来られなくとも一人一人の思いは甲子園に届いていた。学校の応援標語「ファイヤーレッド」にちなんだ真っ赤な入魂ポンチョを今回初めて作成。応援を託すため新2、3年生1417人全員と教職員が直筆で記名した43着を、野球部の控え選手と保護者らが着用。アルプススタンドから声援を送った。

 小沢友紀雄校長(75)は「みんなで盛り上げたかったけれど、生徒一人一人が自覚して被災者のことを思いながら、自分に何ができるか考えるいい機会。(全校生徒が記名した)ポンチョを着てみんなで頑張ろうという気持ちだった」と説明し、一緒に声援を送った。甲子園に駆け付けた3年の布施谷汐夏さんは「生でみんなのプレーが見たかった」と熱い思いを語った。

 1回戦屈指の好カードの評判通り、試合は中盤まで一進一退の攻防が続いた。2年間務めたコーチを今月で退任するOBの浦野佑真さん(22)が「1、2点差のローゲームになる」と予想した通りの展開。応援団長で3年生の加藤遼君は「自分がメンバーに入れなかった分、チームに貢献したい」と鳴り物が自粛となる中で、大きな声を張り上げた。

 しかし、エース佐藤拓也投手は本調子ではなく、自慢の強力打線も2点差を追う終盤の好機で沈黙。頑張りは及ばず、惜しくも初戦で敗退した。

 佐藤投手の父・勝美さん(46)は試合後、「ちょっと硬かったし、重圧もあったと思う。でも本当によくやった。ご苦労さんと言ってやりたい」と全力で戦い抜いた息子やチームの労をねぎらった。勝利でスタンドを勇気づけることはできなかったが、ナインのひたむきさは確実に全員に届いていた。

(埼玉新聞)

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