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不振の関東・東京地区 実戦不足が顕著に 選抜高校野球

 開催中の選抜高校野球大会で、関東・東京の地区のチームが不振だ。出場7校は1回戦を終えて2勝5敗と大きく負け越した。昨秋の関東大会覇者の浦和学院も初戦で鹿児島実に敗れた。東日本大震災の影響が出ているのかもしれない。

 内容が悪い。前橋育英(群馬)は1-7と完敗。水城(茨城)は4失策や度重なるバッテリーミスで0-10と大敗した。そつのない攻めに定評がある横浜(神奈川)は15残塁。試合巧者の面影はなかった。初戦を突破した日大三(東京)もミスが目立った。

 8日に対外試合が解禁されたが、11日の震災以降は余震や計画停電を考慮して、休校や部活動禁止とした学校が多かった。練習試合は次々に中止。開幕まで横浜と水城はそれぞれ3試合、日大三は5試合しかできなかった。

 もともと公式戦は前年の秋から遠ざかっている。実戦経験の不足が顕著だ。横浜の渡辺元智監督は「試合を見る限り、関東勢には影響が出ている。言い訳はしたくないが、うちも練習を集中してできなかった。練習試合も10試合はやりたかった」と話した。

(埼玉新聞)

◇記者日記:心一つに

 東日本大震災の発生を受け、「がんばろう!日本」との思いを込めて開催されたセンバツ。浦和学院は鹿児島実に惜敗したが、ナインは「被災地の方々を少しでも励ませるような姿を見せよう」(小林賢剛主将)と粘り強く戦った。

 震災の影響を考慮し、同校は出場しない野球部員らを除いてスタンドへの応援団派遣を自粛したが、その分、野球部員は全校生徒が寄せ書きしたポンチョを身につけ、心を一つにして声援を送った。

 大会歌『今ありて』を作詞した故阿久悠さんは「人間は今を省略して未来を語れない。だから、今を大切にしてほしい」との願いを歌詞に込めたという(93年3月26日、毎日新聞社説)。<今ありて 未来も扉を開く 今ありて 時代も連なり始める> きっと日本は「心一つ」に今を乗り切り未来を開く。白球を追うナインの姿とスタンドのやまない歓声に思いがこみ上げた。

(毎日新聞埼玉版)

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