広島の大竹寛投手(28)が5日、米大リーグ・ドジャースからFAになった黒田博樹投手(36)と先発ローテを組むことを熱望した。廿日市市の大野練習場で、前日に球団が黒田に獲得オファーを出したことについて「黒田さんがいつ戻ってくるか分からないけど、戻ってきた時には一緒に戦いたい」と力強く訴えた。
黒田は大竹にとって特別な存在だ。かつてキャッチボールの相手をさせてもらい、育ててもらった“師弟関係”。今季もリハビリ中にはテレビで黒田の登板を観戦したという。「黒田さんは広島にいた時、練習態度とかチームの手本になっていたし、選手もまとまっていた。黒田さんが戻れば優勝に向けて盛り上がると思う」と力説した。
もう一度、黒田と一緒に戦いたい。それが来年なのか、再来年なのかは分からないが、その時に備えて今オフは“持病”でもある肩の痛みの原因を探るという。今月中には病院で検査を受ける予定で、「今後痛みが出たらどうやって痛みを抑えるか。肩の不安を軽減させたい」と、肩痛への対処法を身につけるつもりだ。
今季は最後の登板で白星を飾り、来季への手応えをつかんだ。「今年は急ピッチで体をつくったけど投げられた。来年は最初からやれるようにしたい」。大竹が完全復活し、黒田が復帰すればリーグ最強の投手陣になるのは間違いない。
(デイリースポーツ)
◇広島大竹 黒田復帰を熱望
広島大竹寛投手(28)が、チームが獲得に動く黒田博樹投手(36)(ドジャースFA)に共闘を呼びかけた。メジャー移籍前はキャッチボールの相手をしてもらうなど兄貴分として慕っているだけに「もちろん一緒にやりたい。柱になる方だし、チームのムードも盛り上がると思います」と復帰を熱望した。今季は終盤に1勝を挙げたものの右肩の不安は残っている。「来季は(シーズン)頭から1軍でやれるようになりたい。そうでないと黒田さんが戻ってきても意味がない」と完全復活も誓った。
(日刊スポーツ)