23日に開幕した第42回明治神宮大会は、5日間の日程で行われる。全国各地区の秋季大会を制した10校が参加する高校の部には、関東大会で2年連続3度目の栄冠を獲得した浦和学院が昨年に続き出場する。浦和学院は25日の準々決勝から登場し、愛工大名電(東海)と対戦(11時)。勝てば26日の準決勝で鳴門(四国)-北照(北海道)の勝者と顔を合わせる(11時)。昨年はベスト4で日大三に2-5で敗れた。選出が確実な第84回選抜高校野球大会(来年3月21日から12日間・甲子園)へ弾みをつけられるか。全国の強豪と真剣勝負できる格好の腕試しの場となる。
◇林崎軸に打線隙なし
投打が、がっちりかみ合い2年連続で関東の頂に到達。1回戦で東海大相模(神奈川)との接戦を制すると戦うごとに力を付け、作新学院(栃木)との決勝は、3投手のリレーで5-0と理想的な形で締めくくった。
チーム打率は11試合で3割7分7厘。強打はもちろんのこと、1試合平均の三振数は3個弱と、追い込まれてからの“巧打”に注目したい。
その筆頭が関東大会でチーム断トツの打率6割2分5厘、10安打6打点を誇る林崎。大振りしない広角打法が開眼し、恐怖の2番打者と化した。投手を除くレギュラーのうち7選手が3割をマーク。木暮は打率こそ低いが8犠打9四死球と役割を果たした。4本塁打の佐藤、笹川、石橋の主軸はパンチ力があり、6番明石は選球眼がいい。1番竹村、9番緑川もしつこく、打線に穴はない。
投手は山口、渡辺の両1年生の成長が大きい。右腕山口は関東大会で2試合の先発を含む全4試合に登板し、防御率0・59。真っすぐと同じ腕振りから縦の変化球を操り、打ち気をそらす。リリーフで3試合、11回を自責ゼロに抑えた渡辺は、左横独特の微妙に変化する直球を度胸よく投げ込む。復調してきた右腕佐藤、ともに速球が武器の伊藤、涌本の両1年生右腕も出番を待つ。
捕手林崎は11試合で捕逸なしと、多彩な投手陣を支える。守備は手堅いが、慣れない人工芝への対応が鍵になるだろう。
◇一戦必勝で臨む 森士監督
関東大会と同じように一戦必勝で臨む。まだ成長途上のチームなので来春、夏につながる経験にしたい。
◇勝てる自信ある 明石飛真主将
昨年の経験を生かして戦いたい。場所や大会が変わっても自分たちの野球をやれば、勝てる自信はある。
(埼玉新聞)