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<浦和学院だより>1年生、シートノックなどで汗

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【写真】シートノックする捕手西川(中央下)ら浦和学院ナイン=16日午後、浦和学院高校ソフトボール場(埼玉新聞)

 2年生が修学旅行で1年生のみの活動となった最終日の16日、チームは午後2時から約6時間練習を行った。

 野球部のグラウンドが工事中で使用不可のためソフトボール場を借り、様々な場面を想定してのシートノックを、投手を付けて実施。その後、室内に移動してティー打撃、投手陣はトレーニングなど、この日も濃密な内容だった。

◇“全員リーダー”が理想

 1年生練習―。

 と言っても、単に1年生のみで練習し、技術の向上を図るだけが狙いではない。そういう意味では、もうワンランク上を志すきっかけになった意義ある7日間だった。

 昨秋の関東大会ではメンバーの半数9人、明治神宮大会でも8人の1年生が名を連ねていたが、練習中は、どうしても2年生に引っ張られている印象が強かった。遊撃手で1番を担う竹村は「(主将の)笹川さんや明石さんに頼ってばかり。付いていくだけだった」。控え捕手の西川も「甘えていた」と振り返る。

 そこで、この間は「先を予測して行動をとること」(中村コーチ)をテーマに掲げ、各自に自立を促した。特に投手陣は主力のほぼ全員を1年が占めるだけに、右腕山口は「2年生が帰ってきても先頭に立ってやりたい」。段々と自覚が芽生えるとともに目の色が変わり、互いに意見をぶつけ合う場面も多くなってきた。

 明治神宮大会で愛工大名電(愛知)に見せ付けられたように、1点を争う終盤の勝負どころでもノーサインで果敢に仕掛けられるチームを目指している。それには監督、コーチが敷いたレールの上を進むだけでは限界がある。

 森監督が現在、課題に挙げる「個々の能力アップ」は、技術面だけではない。学年問わず“全員がリーダーになる”という気概を示すことが理想の野球、そしてその先の日本一へとつながるはずだ。竹村は「1年が、どう引っ張るか。リーダー性を発揮したい」と決意を新たにしていた。

◇大声を張り上げ際立つ存在感 捕手の西川

 大声を張り上げ、仲間たちを鼓舞し続けた。控え捕手の西川が、遊撃手竹村とともにチームをけん引。練習中の存在感は際立っていた。

 180センチ、70キロの恵まれた体格から矢のような送球が武器。だが昨秋はベンチ入りしたものの、正捕手林崎の陰に隠れ出場ゼロ。その悔しさを「試合でプレーし、チームの日本一に貢献したい」とグラウンドでぶつけている。

 打撃練習でもバットを短く持ち、一球一球気合を入れながらコンパクトに振り込む。ひた向きな姿で、目指すは春の飛躍だ。

◇「行動で引っ張る」 精神面の成長を誓う 三塁手の木暮

 三塁手の木暮は、打率アップを求め、右方向への流し打ちに取り組む。

 昨秋は関東大会で本塁打を放ったり、明治神宮大会では全国屈指の左腕から二塁打を放ち、チーム唯一の打点を挙げるなど、“意外性の7番”を印象付けた。だが、打率は2割前半で「もっと公式戦で率を上げたい」と決して満足していない。

 メンバーの約半分は1年生だが、投手陣を除けば、レギュラーは遊撃手の竹村と自身だけ。それだけに「行動で引っ張らないといけない」と精神面の成長も誓った。

(埼玉新聞)

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