【写真】国士舘との練習試合の2試合目、6回表浦和学院1死二塁、石橋が右越え2ランを放つ。捕手高橋=12日午後、浦和学院高校グラウンド(埼玉新聞)
チームは12日、同校グラウンドで国士舘高校(東京)と練習試合を2試合行い、昨秋の主力が出場した第2試合は9-0で圧勝した。打線は本塁打2本を含む、12安打9得点。投げては4投手のリレーで相手打線を5安打無失点に抑えた。
試合は0-0で迎えた五回、明石の左中間への二塁打、敵失で2点を先制すると、六回には石橋の右越え2ランで2点を追加。八回にも、代打西岡に2ランが飛び出すなど、五回からの毎回得点で相手を突き放した。
投手陣は先発伊藤、渡邊剛がともに3回を無失点。山口、佐藤もそれぞれ得点を与えず、守備も無失策でもり立てた。
試合を振り返り、森監督は「結果は意識してないが、だんだんとゲームに慣れてきた」と手応えを示しつつも、「冬にやってきたことをいかに、パフォーマンスできるか。順応性を求めていきたい」と冷静に今後を見据える。主将の明石は、2点先制直後の好機に畳み掛けられなかった場面を挙げて「勝機を逃さないことが、次回への反省点」と表情を引き締めた。
第1試合は、山根、渡辺健の適時三塁打など、9-4で逆転勝ちした。
◇狙い通りの一発 石橋
5番石橋が2ランを含む4打数3安打と大爆発した。ほか2安打も二塁打と三塁打で、サイクル安打にあと単打1本に迫る大当たり。「うまくいき過ぎて自分でも怖い」と好調を実感している。
二回に直球をたたいて遊撃の右を鋭く抜ける二塁打を放つと、五回には初球のチェンジアップを引っ張り、一塁線を強襲する三塁打。そして六回1死二塁、初球のカーブを右越えに運んだ。
前チームから主力の左打者。最近は相手投手の心理を考え、狙い球を絞れるようになってきたという。本塁打については「(前の打席で)直球を打っているので、変化球が来ると思った」と狙い通りの一発を強調した。
◇初球から積極的 西岡が代打2ラン
控え外野手の西岡が2試合目の八回に代打2ラン。2死三塁で右打席に立つと、初球の直球を右翼へ持っていった。逆方向への鋭い当たりは風にも乗って防球ネットをオーバー。「代打なので初球から振ろうと思った。自分のスイングで捉えられた」と納得した。
外野は公式戦の経験が豊富な笹川、石橋、佐藤ら層が厚いが、ポジション争いも割って入るつもりだ。「とにかく守りも打撃もびびっていては仕方ない。積極的にやりたい」と臆せず挑戦する。
■練習試合
<第1試合>
国士舘
000011110=4
00001143x=9
浦和学院
【国】阿出川、津島、本村-清水
【浦】野村、池山-西川
▽本塁打 山森(国)
▽三塁打 山根、渡辺健(浦)
▽二塁打 川原(国)西岡(浦)
<第2試合>
浦和学院
000022122=9
000000000=0
国士舘
【浦】伊藤、渡邊剛、山口、佐藤-林崎
【国】西川、増田-高橋、清水
▽本塁打 石橋、西岡(浦)
▽三塁打 石橋、緑川(浦)
▽二塁打 石橋、明石、竹村(浦)巻島3、菊池(国)
(埼玉新聞)