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母校が誇らしく自慢 決勝戦で応援したい 菜々緒さん語る

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【写真】甲子園を特集した雑誌を読む菜々緒さん=東京都渋谷区(朝日新聞埼玉版)

 全国制覇へ向け、突き進む浦和学院。初戦を快勝した選手たちは2回戦に向け、厳しい練習に励んでいる。この夏、選手も、スタンドで応援する生徒も、同じ目標に向かってキラキラと輝いている。8年前、浦和学院の応援席から声援を送った卒業生の人気モデル、菜々緒さんに甲子園への思いを聞いた。

 1年生の夏、全校応援で甲子園に夜行バスで行きました。

 全国からカラフルなユニホーム姿の選手が集まる。高校野球ファンはなんだか熱い。汗と涙。グラウンドで選手たちが一つのことに夢中になっている姿が新鮮でした。

 チアの友だちもいたし、野球部の誰が好きと盛り上がる友だちもいた。みんなでメガホンをもって、浦学サンバに合わせた振りを覚えて応援した。ワクワクしましたね。プレーする側も、応援する側も、すごく楽しんでいる。鳥肌がたった。そんな空気感がたまらなかった。

 当時の私は打ち込めるものがなかったので、選手たちがすごくうらやましかった。極められるのはすてきだなと思った。

   ◇   ◇

 浦和学院に進学したのは、制服が可愛いと有名だったから。乙女心です。1歳上の兄も浦和学院に通っていて安心感もありました。1学年800人のマンモス校で、卒業式で知らない同級生がいたほど。私よりも可愛い子が周囲に山ほどいて、「そうすればいいんだ」とおしゃれをする参考になった。

 高校時代から身長の高さがコンプレックスで、背が低い方が可愛いと思っていた。でも、長身を生かしてモデルができないかなんて考えていました。負けず嫌いの性格なので、同じ女子のお手本になれればいいなと思って。

   ◇   ◇

 モデルはいつも気が抜けません。自分との戦い、葛藤の連続です。

 自分の能力を十分引き出すように、いつも努力を重ねています。体質的に太りにくいのですが、食生活には気をつけないといけない。撮影前日、髪の毛を何回も手入れすることも。普段から人より先を見て、ベストの状態にしておかないといけないと思います。

 人気や評価とは関係なく、流されずに自分らしさを忘れないようにしていきたい。だから自分との戦いなんです。自身がなりたいと思う自分を追いかけたい。その努力を続けるのが大事だと考えています。

 この春、ドラマで役者の仕事をいただきました。以前からやりたかったこと。勉強の連続ですが、毎日、やりがいを感じています。視野を狭めず、もっと極めたい。新しいことに挑戦し、もっと自分の可能性を広めたいと思っています。

   ◇   ◇

 甲子園出場が決まった時、母がメールで教えてくれました。母校が県代表になるのは誇らしいし、自慢。その日は仕事場で上機嫌でした。強豪校と言われるのもうれしい。

 高崎商との初戦は、撮影の仕事場でラジオを聞いて応援しました。6回の笹川君のホームランで大はしゃぎし、エースの佐藤君も完封勝利でもう文句なし。2回戦も全力で応援します!

 決勝戦はぜひ、女子の応援ユニホームを着て甲子園で応援したい。勝って校歌を聴きたいな。選手たちが帽子を投げて、抱き合う姿も見たい。たくさんの卒業生が、いろんなところから応援していることを胸にがんばってほしい。

◇ななお 埼玉県出身。23歳。2009年にミス東京ガールズコレクショングランプリを受賞。身長172センチ。雑誌「GINGER」の専属モデルや、バラエティー番組でも人気を集める。フジテレビ系で7月から初の主演ドラマ「主に泣いてます」が放映中。

(朝日新聞埼玉版)

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