埼玉代表の浦和学院は16日、目前に迫った聖光学院(福島)戦に備え、実戦形式の練習に取り組んだ。守備の連係プレーを確認したほか、好機を確実に生かすため、走塁や三塁走者を置いてのスクイズ練習などをした。
聖光学院は、スライダーを駆使した制球力が持ち味のエース岡野祐一郎投手(3年)を擁する。初戦の高崎商(群馬)戦のように、相手投手をいかに打ち崩すかが必須の課題だ。
森士(おさむ)監督は「何度もチャンスはやってこない。ロー(スコアの)ゲームになる。1点をもぎ取らないと勝てない」と話し、上位打線に限らず、選手全員に試合の流れを変えるプレーを期待している。
バント練習に力を入れた緑川皐太朗選手(3年)は「バントや走塁でちょこちょこ揺さぶり、ダメージを与えたい。ひとつひとつのプレーを大事にしたい」と汗をぬぐった。
「次の試合の後もこのグラウンドで練習するぞ」
練習後、森監督から声をかけられた選手たちは一列に並んで黙想し、グラウンドに向かって一礼した。
浦和学院は、次戦に勝てば26年ぶりの夏の3回戦進出で、森監督は初めての舞台に進む。県勢としては2003年の聖望学園以来9年ぶりとなる。
(朝日新聞埼玉版)