第95回全国高校野球選手権埼玉県大会(県高野連など主催)の組み合わせ抽選会が18日、さいたま市大宮区の市民会館おおみやで行われ、昨年より1チーム少ない160校156チームの対戦相手が決定した。大会は7月10日に開幕。選手は甲子園を目指して熱戦を繰り広げ、順調に進めば28日に決勝が行われる。
選抜大会で優勝し、春夏連覇がかかる昨年の覇者、浦和学院の山根佑太主将は「選抜優勝は通過点。笑って終われる大会にしたい」と抱負を話した。また、浦学と2回戦で対戦する志木の中川遼主将は「自分たちの力がどこまで通じるか楽しみ」と、強豪校との対戦に笑顔を見せた。
春季県大会で3位となった鷲宮の小林颯太(そうた)主将は「春と同じように一つ一つの試合に丁寧に取り組みたい」と躍進を誓った。
選手宣誓は今大会の回数「95」を引き当てた所沢中央の中野秋(あき)嵩(たか)主将に決定。「夢かと思った。みんなで相談して宣誓の内容を決めたい」と語った。
県高野連は、今大会から決勝と準決勝の3試合で、バックスクリーンの電光掲示板に球速表示を導入することも発表した。
(産経新聞埼玉版)
◇<夏の高校野球>浦学は志木と初戦 県大会 組み合わせ決まる
【写真】トーナメント表の前で意気込むシード校の主将たち=さいたま市大宮区で(東京新聞埼玉版)
第95回全国高校野球選手権埼玉大会の組み合わせ抽選会が十八日、さいたま市大宮区内であった。来月十日の大宮西-秀明英光戦で開幕し、156チームが夏の甲子園への切符を争う。甲子園の春夏連覇を狙う浦和学院は、大会3日目の十二日に志木と対戦することになった。
出場チームは昨年より1チーム減。部員不足などで日本高野連が認めた連合チームは、「大宮商・岩槻北陵・上尾鷹の台・上尾橘」と「越生・鶴ケ島清風」の2チーム。昨春に野球部が発足した星野が初出場する。
抽選会では、浦和学院や花咲徳栄など強豪の対戦相手に注目が集まった。「2番、志木」。浦和学院の相手を知らせるアナウンスが響くと、会場は「おーっ」とざわついた。
志木の中川遼主将(三年)は「いい勝負ができるよう、全身全霊でぶつかる」と気を引き締め、浦和学院の山根佑太主将(同)は「相手がどこでも一つ一つ勝ち上がっていく」と淡々と話した。
選手宣誓のくじを引き当てた所沢中央の中野秋嵩主将(同)は「大会が引き締まるような宣誓にしたい」と緊張した様子だった。
試合は県内の11球場で行われ、決勝は来月二十八日の予定。
(東京新聞埼玉版)
◇夏の目標見えた 埼玉大会、対戦組み合わせ決まる
【写真】手を合わせて抽選を見守る選手たち=さいたま市民会館おおみや(朝日新聞埼玉版)
第95回全国高校野球選手権記念埼玉大会(朝日新聞社、県高野連主催)の組み合わせ抽選会が18日、さいたま市大宮区で開かれた。出場チームは二つの連合チームを含む156。初戦突破や甲子園出場など、それぞれの目標に向かって熱戦を繰り広げる。開会式は7月10日午前11時から県営大宮球場で行われる。
■花咲徳栄ブロック
選抜大会に出場した花咲徳栄は、浦和学院にも劣らない実力がある。
最速147キロの本格派右腕・関口に加え、制球力のある小暮、左腕の小栗と、投手陣は豊富。打線も、プロ注目の強打者・若月を中心に上位から下位まで切れ目がない。1番から9番まで小技が使えるのも魅力だ。若月は捕手としてのインサイドワークも見もの。
川越東は昨秋の県大会で4強、今春も県大会で8強入りし、勢いが増している。エース渡辺はテンポの良さが持ち味。守備も遊撃手高梨を中心にセンターラインが安定している。
■浦和学院ブロック
選抜大会で全国制覇した浦和学院の存在が際立つブロック。山根、高田、木暮を中心に据える打線は、上位も下位もムラがない。春季県大会と関東大会でも優勝し、公式戦は14連勝中だ。ただ、5月下旬まで公式戦が続き、調整の遅れをどう立て直すかが連覇への鍵になりそうだ。
打倒浦和学院の最右翼は、順当に勝ち上がれば、準々決勝で顔を合わせる春日部共栄。直球に威力がある西沢ら好左腕3人をそろえる。春の県大会では準々決勝でサヨナラ負けしたものの、あと一歩の所まで浦和学院を追い詰めた。
■鷲宮ブロック
私学優位の呼び声が高い今大会で、公立ながら上位進出の期待が高いのが鷲宮だ。エース大塚、橋本の両投手を中心に堅実な守備を見せ、春は県大会3位に入り、関東大会でも白星を挙げた。攻撃面では橋本、小林颯を中心に小技を絡め、着実に得点を重ねたい。
本庄一は最速140キロ超の本格派右腕・平良を擁し、ノーシードから頂点にまで勝ち上がった92回大会の再現を狙う。
近年、コンスタントに県大会で上位に食い込んでいる武南。4番三上の前後を長谷川、珍田と長打力のある打者が固め、例年以上に得点力がある。
■埼玉栄ブロック
春季県大会4強の埼玉栄と市川越の対戦は、大会序盤の注目カード。埼玉栄は主戦芝崎を筆頭に、カーブのキレがいい左腕の武笠らをそろえる。市川越が打線をつなぐことに徹し、エース左腕中山をもり立てて、小差の展開に持ち込めば面白い。
昨夏の準優勝校、聖望学園もあなどれない。春の県大会は16強止まりだったが、スリークオーターからツーシームとスライダーを繰り出すエース川畑を擁するほか、注目打者寺田を中心に打線が奮起すれば、4年ぶりの甲子園出場も見えてくる。
(朝日新聞埼玉版)
◇夏の高校野球 156チーム、対戦決まる
第95回全国高校野球選手権大会埼玉大会の組み合わせ抽選会が18日、さいたま市大宮区の市民会館おおみやで行われ、出場する全156チームの対戦カードが決まった。大会は7月10日に県営大宮球場で秀明英光対大宮西で開幕。同28日の決勝戦まで、甲子園出場の切符を懸けた熱戦が続く。
大会出場は160校。昨年から部員不足の場合に連合チームを作ることが認められたため、越生と鶴ヶ島清風が、大宮商、岩槻北陵、上尾鷹の台、上尾橘がそれぞれ連合チームで出場する。大宮商、岩槻北陵、上尾鷹の台、上尾橘の連合チームの大草雄輔主将(上尾鷹の台)は「大会に出られることがうれしい。公式戦で勝ったことがないのでまず1勝を目指したい」と話した。
大会回数と同じ「95」を引いて選手宣誓を務めることになったのは、所沢中央の中野秋嵩主将。「決まったときには宣誓するのが信じられなかった。しっかりとみんなのやる気が出るような宣誓をしたい」と緊張した様子だった。
昨夏県大会の優勝校で、春の選抜大会も制した浦和学院は、初戦で志木とぶつかる。山根佑太主将は「相手がどこであろうと一つ一つ勝つだけ。チャレンジャーの気持ちで試合に臨みたい」と気合十分。春の県大会で浦和学院に敗れて準優勝だった花咲徳栄の根建洸太主将は「夏に懸けて今までやってきたので、浦和学院を倒して絶対に優勝したい」と意気込んだ。
(読売新聞埼玉版)