(15日・県営大宮ほか)
第6日は6球場で3回戦16試合を行い、秩父が所沢を5-3で下し、16校シード制になった1986年以降では初となる4回戦進出を決めた。
Cシード春日部共栄は六回まで1-3とリードされながら七回に逆転し、浦和西に6-3で辛くも勝利。草加西は川越西を5-3で退け、10年ぶりの4回戦へ駒を進めた。
上尾は序盤の猛攻でDシード西武台に12-5で七回コールド勝ち。Dシード狭山ヶ丘は一回の一挙10点で試合を決め、成徳大深谷に五回コールド、15-1で圧勝した。昌平は東農大三との競り合いを2-1で制した。市川越、ふじみ野、栄北、蕨はいずれもコールド勝ちを収めた。
4季連続甲子園出場を狙うAシード浦和学院は川越初雁に快勝。昨年準優勝のDシード聖望学園も草加南を寄せ付けなかった。
第7日は16日、3回戦の残り16試合を実施し、ベスト32が出そろう。
◇投打にいま一歩 浦和学院
貫録の七回コールド勝ちも全ての面で内容はいま一歩だった。
一回に先発山口が2死走者なしから連続長打で先制点を献上。その裏に高田の同点打と木暮の3ランで4点を奪い、すかさず逆転したのはさすがだが、続く二回、山口が先頭に四球を出すなどピリッとせず。攻撃では9得点はしたものの敵失に助けられたり、飛球アウトが多くサインミスもあった。
4回戦まで中4日。森監督は「この期間で失敗してきている部分を成長に変えていきたい」。木暮も「ここからが本番です」と気を入れ直していた。
◇王者から先制も厚い壁に阻まれ 川越初雁
王者・浦和学院の分厚い壁にはね返された。
0-0の一回2死、横島が低めのストレートを左中間に運び三塁へ。続く志儀が「横島さんが言葉通り打ってくれたので、自分も打つしかない」と右越え適時二塁打を放ち先制した。しかし、裏に3点本塁打などで4失点。「ストレートが高めに浮き、ボールが先行してしまった」と先発で主将の横島。
来年の3月に定年を迎える宮内監督は「最後の大会で初戦を勝てたし、浦学ともやれた。いい経験だ」と目を細めていた。
■3回戦(7月15日)
川越初雁
1000000=1
402021x=9
浦和学院
(7回コールド)
【浦】山口、涌本-西川
【川】横島-菅谷
▽本塁打 木暮(浦)
▽三塁打 横島(川)
▽二塁打 志儀(川)服部、西川(浦)
▽投手成績
山口 6回、被安打4、与四死球1、4奪三振、失点1
涌本 1回、被安打0、与四死球1、2奪三振、失点0
【浦和学院】
⑥竹 村4-1-0
④津 田3-0-1
⑧山 根3-2-0
⑤高 田3-2-2
③木 暮3-1-3
⑨斎 藤2-0-1
②西 川3-1-1
①山 口3-0-0
1涌 本0-0-0
⑦服 部3-1-0
【川越初雁】
⑦磯 見3-1-0
⑤泉 谷3-0-0
①横 島3-1-0
④志 儀3-1-1
③小 沢3-0-0
⑧松 尾2-0-0
⑥吉 田1-0-0
⑨佐々木1-0-0
9太 田2-0-0
②菅 谷3-1-0
(打数-安打-打点)
安 打:浦8、川4
失 策:浦0、川4
三 振:浦0、川6
四死球:浦3、川2
犠 打:浦1、川1
盗 塁:浦8、川0
併 殺:浦0、川0
残 塁:浦4、川5
浦和学院は1-1の一回1死二、三塁、木暮が左越え3点本塁打を放ち勝ち越した。川越初雁は先制したものの、追加点が奪えなかった。
(埼玉新聞)
◇浦和学院 公式戦16連勝も指揮官「理想にはほど遠い」
浦和学院は5番の木暮が初回に左越え3ランを放つなど、9-1の7回コールドで川越初雁を破り4回戦に駒を進めた。
先発の山口が初回に1点を失ったが、打線が8安打で効果的に得点を重ねた。公式戦16連勝となったが、森士(おさむ)監督は「まだまだですかね。理想にはほど遠い」と厳しい表情だった。
(スポニチ)