第95回全国高校野球選手権記念埼玉大会は順調に日程を消化し、16日で3回戦が終了した。出場156チームのうち、32校が4回戦に進出。124チームが涙をのみ、来夏に飛躍を期し新たなスタートを切った。ここまでの戦いを振り返る。
◇Bシード埼玉栄敗退
シード16校のうち姿を消したのは4校。春季県大会4位でBシード埼玉栄が初戦の2回戦で市川越に乱打戦の末、6-8で敗れた。Cシード川越工、Dシード慶応志木も初戦の2回戦で敗戦。Dシード西武台は3回戦で上尾に5-12とコールド負け。鷲宮-市川口ゾーン、川越東-花咲徳栄ゾーンのシード勢は順当に4回戦へ駒を進めた。
◇ノーヒットノーラン
春日部の右腕橋本が2回戦の妻沼戦で大会史上20人目の無安打無得点試合を達成した。球威のある直球を軸に凡打の山を築き、許した走者は二回の失策と七回の死球の2人だけ。打者28人に89球を投じ、9奪三振だった。
◇土壇場九回にドラマ
九回の逆転劇が6試合と多い。そのうち和光が2試合。小川との2回戦は4-5から2点を入れ逆転サヨナラ。鴻巣との3回戦でも3-4から2点を奪った。ここまでサヨナラ勝ちは10試合、延長戦は9試合と、ともに昨年よりも3試合多かった。
◇浦和学院の戦いぶり
選抜大会優勝の浦和学院は初戦の2回戦は志木に8-1、3回戦も川越初雁に9-1といずれも七回コールド勝ち。貫録は示したが打線は飛球や引っ掛けた打球が目に付き、投手陣も小島、山口ともに本来の投球ではない。ここから徐々にギアが上がっていくだろう。
◇アーチは28本
本塁打は28本と昨年より2試合少ないにもかかわらず4本増えた。すでに敗退したが城西大川越の山村、獨協埼玉の永田が2本ずつ放った。
(埼玉新聞)