開幕まで5週間を切ったチームは16日、午後4時から約2時間の全体練習に取り組んだ。
練習ではウォーミングアップとキャッチボールの後、シートノックを実施。これまで捕球、送球などの基本動作を徹底してきた段階から、投内連係や状況判断が求められる応用練習に入った。送球時には選手間で、受け手の身になってボールに思いを込める「メッセージボール」を意識させる掛け声が飛び交った。
その後のロングティーでは「駄目なスイングではボールは飛ばない」と中村コーチ。打球の質や飛距離を確かめながら夕焼けに快音を響かせた。
投手陣の一部は坂道ダッシュやランニング、肩周りの筋肉強化を目的とするピッチャートレーニングで汗を流した。
昨秋エースナンバーを背負った左腕江口は「シートノックでも足が動いていて、冬場にやってきたことが形に表れている。実戦感覚を取り戻すために、無駄な時間をつくらず一日一日を大切に過ごしたい。内容の濃い練習を自分のものにできるようにする」と目を輝かせた。
(埼玉新聞)