◇浦学、剛腕打ち込み4強 決勝懸け あす東海大四戦 |
第87回選抜高校野球大会第9日は29日、兵庫県西宮市の甲子園球場で準々決勝4試合が行われ、一昨年覇者の浦和学院は、県岐阜商に5-0で快勝し、2年ぶり3度目の4強入り。春20勝で春夏通算30勝目となった。31日の準決勝では、東海大四(北海道)と対戦する。
試合は浦和学院の左腕エース江口と、最速152キロの大会屈指の右腕、県岐阜商の高橋との投手戦となった。
緊迫感ある投げ合いの中、浦和学院打線は六回まで得点こそ奪えなかったものの、高橋の速球に対して、積極的にバットを振った。その思い切りの良さが七回の攻撃に結実する。
この回、先頭の幸喜が中前打で出塁すると、続く高橋はバントの気配を全く見せず強打。右前打で続いて無死一、三塁と好機を広げた。ここで荒木が「どんな形でも食らい付いていこう」と外角スライダーをしぶとく中前に運び、3連打で先制点をもぎ取った。さらに江口の中犠飛、諏訪が右前適時打で続き、大きな3得点を奪った。
続く八回には津田、山崎の中軸の連続二塁打で追加点。2死三塁から荒木が2打席連続タイムリーを放ち、試合を決定づけた。
江口は立ち上がりの一回こそ2四球でピンチを招いたが、無失点でしのぐと、二回以降は立ち直った。「タイミングを外して打たせる」とチェンジアップを有効に使い、六回まで無安打投球。4安打7奪三振で、初戦の龍谷大平安(京都)戦に続いての完封勝利。高橋に投げ勝った。
終盤に打線が爆発し、競り勝った浦和学院の森士監督は、「江口は(高橋と)タイプこそ違うが、堂々と投げていた。打線も前半から見極められていたので、終盤にチャンスがあると思っていた」と殊勲のエースと好機を生かした打線に賛辞を惜しまなかった。2年ぶりの頂点へ、あと2勝と迫り、指揮官は「準々決勝以降は毎試合が決勝戦。真剣勝負を楽しみたい」と力を込めた。
浦和学院は31日の準決勝第2試合で東海大四(北海道)と対戦する(13時30分)。
◇剛腕高橋11安打攻略 江口、4安打完封 |
第9日は準々決勝4試合が行われ、史上5校目の夏春連覇を目指す大阪桐蔭がベスト4入りした。浦和学院(埼玉)と敦賀気比(福井)はともに2年ぶりに準決勝へ進み、東海大四(北海道)は春夏通じて初の4強入り。
30日の休養日をはさみ、31日の準決勝は大阪桐蔭-敦賀気比、浦和学院-東海大四となった。
大阪桐蔭は常総学院(茨城)を5-3で下し、3年ぶりの準決勝進出。七回に吉沢の適時二塁打などで2点を挙げて逆転した。
浦和学院は大会屈指の右腕、県岐阜商の高橋を終盤に捉えて5-0と快勝。江口は4安打で完封した。浦和学院は春20勝で、春夏通算30勝目。敦賀気比は九回に林中が適時二塁打を放ち、静岡に4-3でサヨナラ勝ちした。東海大四は権、大沢の継投で高崎健康福祉大高崎(群馬)を零封し、1-0で競り勝った。北海道勢で22年ぶりのベスト4だった。
◇鬼門乗り越え成長 江口 |
完全に打ち取った打球が背番号1のグラブに収まり、小さく左手でガッツポーズ。1、2回戦に続く先発のマウンドに登ったエース左腕江口が4安打完封。注目の右腕高橋に投げ勝ち「投げ合えることを楽しみにしていた」と笑顔がこぼれた。
「タイミングを外して打たせる」と自信を込めるチェンジアップを軸に相手打線を黙らせた。秋からさらに磨きのかかった伝家の宝刀で7奪三振を奪い、「野手がいてこそ自分のピッチングがある。野手のおかげ」と仲間に感謝した。
一回は「自分の悪いところが出てしまった」と二つの四球でピンチを招いたが、1死一、二塁から二飛、空振り三振と後続を断ち切った。二回以降は「腕を振って体全体で投げていこう」とテンポよく四角へ投げ込み、凡打の山を築いた。
昨秋の関東大会、明治神宮大会では3試合目で目に見えて調子を落とした。「冬を越えて体力がついてきた。次は立ち上がりの課題を克服して望みたい」。鬼門だった3試合目を乗り越えたエースが、チームを2年ぶりの栄冠へ導く。
◇勢い呼んだ会心打 荒木 |
1回戦に続いて均衡を破る先制適時打を放った7番荒木。直球に狙いを絞っていた七回無死一、三塁の好機で外角低めのスライダーを「なんとか対応できた」と右膝を地面に着けながら中前に運び、一塁側スタンドに歓喜をもたらした。
指1本分バットを短く持ち「大振りしないようコンパクトに振った。みんなが続いてくれて勢いづけた」と会心の一打。4点リードの八回2死三塁でも、直球を中前へとはじき返す適時打で貴重な追加点を挙げた。
一昨年の優勝メンバーで同じ外野手の山根にもらった「日々の生活からミスを恐れず前に出ていけ」というアドバイスを実践。「いいピッチャーと1対1の勝負を楽しんだ」と大舞台で強心臓ぶりが光る“恐怖の7番”が、浦和学院打線にアクセントを加える。
◇荒木、直球狙い先制打 積極攻勢 終盤に結実 |
雨上がりの甲子園に差し込む晴れ間のように、今大会屈指の右腕を打ち砕いたナインの爽やかな笑顔が広がった。浦和学院が今大会屈指の右腕、県岐阜商の高橋を攻略し4強入り。春20勝目、春夏通算30勝目は、2年ぶりの優勝を期待させる力強さだった。
連投の高橋は2回戦までの球威ではなかったものの、140キロを軽々と超える直球に、切れ味鋭いスライダーと大きく縦に落ちるカーブを織り交ぜてきた。六回まで散発4安打で無得点。それでも、選手たちは「普段よりもバットを短く持ち」(荒木)、日頃から徹底しているコンパクトなスイングで、一回から果敢にバットを振った。
森監督も「しっかりスイングしていたし、振り負けていなかった。終盤にチャンスが来ると思っていた」と、その時を待っていた。
実を結んだのが七回。先頭の幸喜が安打で出塁。続く高橋は定石なら送りバントだが、指揮官は「初回から積極的にバットを振ってきた。打てなかったのはちょっとしたところ。ここは積極的にいった方がいい」と強攻策に出た。
この選択が吉と出た。高橋が右前打でつないで無死一、三塁とすると、荒木が中前へ先制タイムリー。3連打でついに均衡を破った。
これで一気に流れをつかんだ。江口の犠飛、諏訪の右前適時打で、この回3得点。続く八回には津田、山崎滉の連続二塁打と、荒木の2打席連続タイムリーで2点を追加し大勢を決めた。七、八回に7安打の固め打ちで好右腕を攻略した。
初戦の龍谷大平安(京都)戦に続いて、大きなヤマを越えた。たくましさを増したナインは、いよいよ大会クライマックスに臨む。
◇山崎滉、待望の一打に納得 |
4番山崎滉は3戦目で飛び出した今大会自身初の適時打に「やっと1本出た」と納得の表情。八回、無死二塁から甘く入った初球のカーブを逃さず、左中間を深々と破る一打を放ち、主砲としての役割を果たした。
九回無死一塁の場面では一直を好捕し、すぐさまベースを踏んで併殺を完成。チームの勝利に守備でも貢献した。好右腕を攻略しての快勝に「とにかく速い球に目を慣らした。全員振り負けていなかった」と試合前日から取り組んだ速球対策の効果を実感していた。
◇高橋、好機広げる2安打 |
2回戦まで無安打の高橋が2安打を本領発揮。五回に大会初安打を放つと、七回には3ボール1ストライクから2球続けて140キロ台の直球をファウル。粘った末に好機を広げる右前打を放ち、先制点につなげた。「甲子園で打てていなかったので、ヒットが出てよかった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。
身長171センチと決して大柄ではないが、下半身の強さからくる天性のパンチ力はチーム一。背番号9が本来の調子を取り戻せば、打線の厚みも盤石のものとなる。
◇県岐阜商・高橋「悔しいぐらい相手が上」 |
11安打5失点と打ち込まれた県岐阜商の高橋は「完敗です。悔しいぐらい向こうが上だった」と、さばさばした表情で振り返った。
1、2回戦で2桁三振を奪った投球が通用しなかった。直球の走り、変化球の切れも悪くなかったというが「外されても当ててくるし、三振が取れないバッターばかり。2、3巡目からはしっかり振り抜いてきた」と相手をたたえた。
主将として、エースとして楽しむことをテーマに臨んだ春の甲子園は「すごく楽しかった」。夏への課題を聞かれると「最後だし、勝ちにこだわって全国制覇です」と大会屈指の右腕は、きっぱりと言った。
◇母のために打ちたい 控え捕手氏丸選手父、遺影握り応援 |
第87回選抜高校野球大会は29日、兵庫県西宮市の甲子園球場で準々決勝4試合が行われ、第3試合に登場した浦和学院は県岐阜商に5-0で快勝。一塁側のアルプススタンドでは、控え捕手としてベンチ入りしている氏丸直岐選手(17)の父・裕喜さん(50)が穏やかな表情で試合を見つめていた。
東洋大姫路OBの裕喜さんは第64回選手権大会で4強入りを果たした元高校球児。浦和学院の森士監督とは東洋大で共に白球を追い掛けた同級生だ。「けがは多かったが、いつもチームを助けてくれた。今と同じで根っこは優しい」と懐かしげに旧友の人柄を語る。その手には氏丸選手の母・佳代子さんの遺影が収められた携帯電話が握られていた。
佳代子さんは長年、消化管間質腫瘍(GIST)と呼ばれる難病に苦しみ、浦和学院が第85回選抜大会で初優勝を飾った一昨年の春、46歳の若さで他界した。
大阪・門真はすはな中学校時代は葛城JFKボーイズで活躍していた氏丸選手。あるとき、病気に伏せる佳代子さんが「日本一厳しいチームはどこ」と裕喜さんに尋ねた。裕喜さんの頭に真っ先に浮かんだのは、森監督率いる浦和学院。「こいつを男にしてくれるのは浦和学院であり、森監督」。強い人間に育ってほしいという母の願いを感じた。
進学の決まった浦和学院が第85回大会2回戦で土佐高校に勝利したことを佳代子さんに報告すると、力強いガッツポーズが返ってきた。亡くなる前日のことだった。佳代子さんが亡くなった日の夜、森監督も佳代子さんが眠る大阪府の自宅へ足を運び、「これからが勝負だぞ」と氏丸選手と固い握手を交わした。
「大阪で生活していても切り替えが難しかったはず。何も分からない状態で飛び込んでいった」と裕喜さん。母を亡くした10日後には浦和学院での寮生活が始まった。氏丸選手は「こっちに来てからだったら切り替えられなかったと思う。出場する機会があれば、母のために打ちたい」と力を込める。亡き母に誓った甲子園。高みから見守る佳代子さんも、チームの快進撃を喜んでくれているはずだ。
(埼玉新聞)
◇「沖縄代表」の意地見せる 勝利に貢献 幸喜勇諮選手 |
沖縄人としての意地を見せたい-。両チームとも得点の入らない緊迫した投手戦が続いた七回、無死から初球低めのカーブを中前にはじき返し、先制点につながる流れをつくった。
「1打席目から変化球が多かったので狙っていました。チャンスがつくれて良かった」と打ち明ける。
沖縄本島中部の読谷村(よみたんそん)の出身。中学二年生の時、両親に「県外の高校で野球がしたい」と告げると、「おまえが活躍できる選手になれるなら出てもいい」と言われた。「甲子園に出て活躍する」と両親に誓った。
門をたたいた浦和学院では予想を超える過酷な練習が待っていた。一年生の夏、朝6時半から100メートルダッシュ20本、日中には練習試合が2試合。沖縄の夏に比べて、気温が40度近くにも上がる埼玉県は、沖縄出身者には蒸し暑く、体調を崩しホームシックにも陥った。こらえ切れず「野球をやめようかな」と仲間たちにつぶやいた。
そんなとき、同じ沖縄出身で引退後も練習を見守っていた三年生の先輩がベンチでうつむいて座る幸喜選手に声を掛けた。「我慢だ。ここを越えたら成長できる」。同学年で、ライバルでもある諏訪賢吉(ただよし)選手も「何しに沖縄から出てきたんだ」と励ました。
家族や仲間に申し訳ない気持ちがこみ上げた。「もう一度新たな気持ちで」と甘えた気持ちを捨て、再び練習に向き合う日々が続いた。昨秋の新メンバーでレギュラーの座を獲得、甲子園の土を踏んだ。
「沖縄代表として頑張らなければならない。次も苦しい場面が来たら、自分が先制打を打ちます」と意気込んだ。
(東京新聞埼玉版)
◇浦学の“気”で甲子園を支配 田村将一団長 |
野球部応援団を率いる田村将一(まさたか)団長(三年)。昨秋の明治神宮大会にはベンチ入りし代打で出場したが、甲子園入り直前に監督からメンバー外と告げられた。「悔しいけど練習が足りなかった」
初戦2日前に気持ちを切り替え、団長に立候補。前団長でベンチ入りした渡辺亮太選手(三年)から、団長が巻く赤い鉢巻きを譲り受けた。
走者が得点圏に進むと団員に「いけっ」と応援を指示。ベスト4進出に「このまま甲子園を浦学の“気”で支配します」と力強く語った。
(東京新聞埼玉版)
◇終盤5点 スタンド揺れる |
第87回選抜高校野球大会第9日の29日、一昨年のセンバツ優勝校浦和学院は準々決勝で県岐阜商(岐阜)に5-0で快勝し、2年ぶりの4強入りを果たした。六回まで白熱した投手戦が続いたが、浦学は七回に3点を先取し、八回にも2点を加え、今大会屈指の好投手、高橋純平投手(3年)を打ち崩した。試合終了後、一塁側のアルプススタンドからは「頂点が見えた」と2度目の優勝への期待が高まった。
一回、雨が降る中で試合は始まった。エース江口奨理(しょうり)投手(同)と同じ中学校だった吹奏楽部の金子陸部長(同)は、「天気が悪いので一番盛り上げるサンバの曲を多く演奏します」と部員60人を指揮した。
浦学の応援席では攻撃が始まる前、1イニングごとに部員や保護者ら約200人が、チームカラーの赤いメガホンを頭に乗せて、腕を組み選手たちを見つめて「気」を送る、伝統の応援方法でチームを勇気づけた。
七回には雨も上がった。無死一、三塁から荒木裕也選手(同)が、先制打を放つとスタンド席では、メガホンが大きく揺れた。マネジャーの森紗也夏さん(同)と浜田萌々(もも)さん(同)は抱き合って喜び、「このまま点が入らないのかとドキドキした。先制してくれてありがとう」と涙を浮かべた。
甲子園の母校の試合のほとんどに足を運ぶ野球部OB、鶴見憲孝(のりたか)さん(32)=堺市=は「守りから流れをつくる浦学らしい試合運び。自信をもって頂点目指して」とエールを送った。
(東京新聞埼玉版)
試合結果 |
準々決勝 3月29日(甲子園球場) | ||||||||||||
TEAM | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | H | E |
県岐阜商 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 |
浦和学院 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 2 | x | 5 | 11 | 1 |
【浦】江口-西野【岐】高橋-加藤 ▽二塁打:津田、山崎(浦) |
浦和学院打撃成績 | |||||
位置 | 選手名 | 打数 | 安打 | 打点 | 打率 |
⑤ | 諏訪 | 4 | 2 | 1 | .462 |
④ | 臺 | 3 | 1 | 0 | .222 |
⑥ | 津田 | 4 | 1 | 0 | .231 |
③ | 山崎滉 | 3 | 1 | 1 | .250 |
⑧ | 幸喜 | 3 | 1 | 0 | .222 |
⑨ | 高橋 | 4 | 2 | 0 | .200 |
⑦ | 荒木 | 4 | 3 | 2 | .500 |
② | 西野 | 4 | 0 | 0 | .333 |
① | 江口 | 1 | 0 | 1 | .222 |
計 | 30 | 11 | 5 | .299 | |
県岐阜商打撃成績 | |||||
位置 | 選手名 | 打数 | 安打 | 打点 | 打率 |
⑧ | 村居 | 2 | 0 | 0 | .200 |
⑨ | 広瀬 | 3 | 0 | 0 | .400 |
⑤ | 竹腰 | 3 | 1 | 0 | .300 |
⑦ | 山田 | 4 | 1 | 0 | .300 |
② | 加藤 | 3 | 1 | 0 | .375 |
③ | 村橋 | 3 | 0 | 0 | .091 |
H | 牧村 | 1 | 0 | 0 | .000 |
⑥ | 大野 | 3 | 0 | 0 | .111 |
① | 高橋 | 3 | 1 | 0 | .200 |
④ | 坂下 | 2 | 0 | 0 | .125 |
4 | 苅谷 | 1 | 0 | 0 | .000 |
計 | 28 | 4 | 0 | .225 |
投手成績 | ||||||||
TEAM | 選手名 | 回 | 球数 | 被安打 | 奪三振 | 四死球 | 失点/自責 | 防御率 |
浦和学院 | 江口 | 9 | 110 | 4 | 7 | 3 | 0 / 0 | 0.31 |
県岐阜商 | 高橋 | 8 | 103 | 11 | 5 | 1 | 5 / 5 | 1.73 |
TEAM | 三振 | 四死球 | 犠打 | 盗塁 | 暴投 | 失策 | 併殺 | 残塁 |
浦和学院 | 5 | 1 | 4 | 2 | 0 | 1 | 1 | 6 |
県岐阜商 | 7 | 3 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 6 |
浦和学院の江口は立ち上がりこそ制球が乱れたが、尻上がりに調子を上げた。沈む変化球がさえ、単打4本に抑えて完封した。打線は七回に荒木、諏訪の適時打などで3点を挙げ、八回は3長短打で2点と終盤に畳み掛けた。県岐阜商は狙い球を絞れず、六回まで無安打と攻撃の糸口をつかめなかった。高橋は勝負どころで球が上ずった。
勝負は夏です。私は関西在住ですが浦和学院がまた甲子園に
帰ってくるのを楽しみにしていますよ