浦和学院が延長十三回、3時間38分の死闘を制して準決勝進出を決めた。
4点を先行されたが、五回に4安打で2点を挙げて反撃。2点を追う九回に3連打と中犠飛で同点に追いついた。そして、4‐4で迎えた十三回2死一、二塁から、7番・梶山直暉捕手(2年)が左翼線にサヨナラ適時打を放った。六回から救援した辻二郎投手(2年)が8回無失点の好投で勝利を呼び込んだ。
森士監督は開口一番、「よく勝ちましたね」と苦笑い。土壇場で逆境をはね返したナインに「みんなが諦めずにやった結果。秋は総合力で戦うチーム作りをしているが、チームになってきた」と目を細めた。
今大会で4番を務めていた梶山は、この試合は7番に“降格”。甘い球を見逃す場面が目立ち、森監督からは「凡打してもいいから振っていけ!」と、ゲキを飛ばされていた。名誉挽回の一打に「ピッチャーが頑張っていたので、何とか助けたいと思っていた。打ててよかった」と、声を弾ませた。
2年連続の関東大会出場がかかる3日の準決勝は、狭山ケ丘と対戦する。
(デイリースポーツ)