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序盤から激戦相次ぐ シード2校が敗退 2回戦までを振り返る

 第98回全国高校野球選手権埼玉大会は順調に日程を消化し、13日で2回戦が終了した。出場158チームのうち、64校が3回戦に進出。94チームが涙をのみ、来夏に向けて新たなスタートを切った。ここまでの戦いを振り返る。

 シード16校のうちBシード山村学園とDシード大宮西が涙をのんだものの、14校が順当に3回戦へ駒を進めた。

 2回戦屈指の好カードとして注目を集めた川越東-山村学園は、川越東のエース右腕星野が伸びのある直球を軸に四隅を突いて2失点完投。打線もコンパクトなスイングを徹底して好左腕佐々木から4点をもぎ取った。

 大宮西を4-2で破った上尾南は、1点を追う七回に新井、高泉、加藤拓の3連打で逆転し、9年ぶりの夏白星。冬場に鍛えた打撃力を発揮した杉戸農も、10-3で大宮開成を下して8年ぶりの初戦突破を果たした。

 秋春王者の浦和学院はエース右腕榊原が投打に活躍し、鴻巣を9-0で退けた。3季連続の甲子園出場を目指す花咲徳栄も主力投手を温存しながら桶川西に14-3と快勝発進。両Aシードの充実ぶりが際立っている。

 序盤から劇的な試合が相次いだ。埼玉栄は2点差で迎えた九回2死一、二塁から石井、西本の連続適時打で城北埼玉に6-5と逆転サヨナラ。熊谷工は九回に逆転3ランを許した直後、関根の同点打と蓮沼の左越えサヨナラ2ランで川口工に8-6で競り勝った。

 秀明英光は延長十一回に白浜のスクイズで浦和西に3-2のサヨナラ勝ち。夏2度の甲子園を経験し、この春に須長前監督が退いた本庄第一は昌平に2-3で敗れ、12年ぶりの初戦敗退。昨秋4強・狭山ヶ丘も蕨の右腕小長に完封負けを喫して2回戦で姿を消した。

 1、2回戦計94試合のうち、サヨナラ勝ちが4試合、延長戦は4試合。本塁打は23本と昨年に比べて8本増加。44試合がコールドゲームだった。

(埼玉新聞)

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