秋季県高校野球大会は5日、県営大宮で準決勝が行われ、来春の選抜大会への最終関門となる秋季関東大会(10月19~21、26、27日・群馬)に出場する2校が決定する。ここまでAシード花咲徳栄、Bシード浦和学院のほか、春日部共栄の連覇を阻んだ川口市立、Aシード昌平に完封勝ちした西武台が勝ち上がった。佳境を迎える終盤戦の見どころを探った。
浦和学院「継投策の出来が鍵」-花咲徳栄「そつない強力打線」
過去8度、決勝で顔を合わせてきた花咲徳栄と浦和学院のライバルが準決勝で激突する。
県大会に入って3試合全てをコールド勝ちした花咲徳栄は、強打とそつのない攻撃が際立つ。主軸はもちろん、どこからでも得点を狙える。エース左腕高森がテンポの良い投球で守備からリズムをつくって攻撃につなげたい。浦和学院は、昨夏の甲子園8強を経験している右横手投げの美又、1年生エース右腕三奈木らの継投で花咲徳栄打線を抑えられるかが鍵。ビッグイニングをつくって2試合連続逆転勝ちの打線は、勝負強さがある。
川口市立「粘って好機生かす」-西武台「抜群に安定投手陣」
33年ぶりの優勝を目指す川口市立と23年ぶりの決勝進出を狙う西武台は、久々の関東切符を懸けての戦いとなる。
西武台は1回戦の浦和実、準々決勝の昌平を完封した制球力抜群のエース左腕増田と2番手の右腕井原の2人で計4試合2失点。投手を中心とした守りの安定感が光る。1~9番まで振りが鋭い打線も心強い。川口市立は、下位から粘り強くつなぐ打線が好機をものにできるかがポイント。先発はエース右腕川原か、準々決勝で好投した1年生右腕原口か。いずれにしても辛抱強く投げ、打線の援護を待ちたい。
(埼玉新聞)