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浦和学院、坂戸にコールド勝ちで8強 2年生エース宮城が投打で活躍「一戦必勝で」

【写真】コールド勝ちを決め、整列してスタンドにあいさつする宮城(右から4人目)ら浦和学院ナイン

 第9日は5回戦8試合を行い、8強が決定した。

 山村学園は5-5の九回に適時打を放ち、Aシード花咲徳栄にサヨナラ勝ちした。松山は2-0でBシード上尾を下した。Bシード昌平は6-7の九回に2点を奪って武南にサヨナラ勝ち。ノーシード勢同士の対決は星野が4-3で西武文理にサヨナラ勝利した。Aシード浦和学院は坂戸に10-0の六回コールド勝ち。川口は滑川総合に9-8で接戦を制した。

 第10日は24日、県営大宮とレジスタ大宮で準々決勝が行われ、ベスト4が決まる。

10安打10得点に好調打線を評価 浦和学院

 県営大宮に響くセミの鳴き声をかき消すように、打線は10安打10得点と快調だ。森監督は「(坂戸の)継投に食らい付くことができた」と評価した。

 攻撃の口火を切ったのは、8番宮城だ。「バッティングに自信はないけれど、打つのは好き」と、二回2死一、二塁から2点二塁打を放って先制。この回計3点を奪うと、打線は四、五回に1点ずつ、六回には一挙5点を追加してコールド勝ちを決めた。投げても6回無失点と好投した宮城は、「テンポを意識して投げることができた」と納得顔だった。

過去最高に充実感 坂戸

 初16強の勢いに乗って挑んだが、浦和学院の壁は高かった。Aシードに六回コールド負け。宮川監督は「元々このステージまで上がれるチームではない。しかし、一戦ごとに成長する選手のすごさを感じた」と、悔しさの中にも充実感を漂わせた。

 浦和学院の先発はエース左腕の宮城。対戦が決まってから左腕のOBに練習を手伝ってもらい、ピッチャーマウンドの3メートル前から投げたボールを打つ「宮城対策」を徹底した。だが、切れのある速球に打線は沈黙。散発の4安打に終わり、得点機をつくれなかった。

 投手陣も五回までに5点を失い、六回には浦和学院の藤井に3ランを浴びるなど、さらに5点を奪われた。先発の片岡は「次々に打たれて恐怖もあった。投手戦になれば勝機もあると思っていたので悔しい」と下を向く。

 それでも、過去最高の成績を収めた。3年生の井出は「部員全員で一丸となって勝利を目指した結果」と振り返る。8強は届かなかったが、刻んだ歴史は決して色あせるものではない。宮川監督は「次は1、2年生が(新たな)高みを目指してくれるはず」と来夏に思いを託した。

(埼玉新聞)

浦和学院8強進出 2年生エース宮城誇南が投打で活躍「一戦必勝で」

力投する浦和学院先発の宮城

 春の県王者浦和学院は、6回コールド勝ちで準々決勝進出を決めた。森士監督(57)は「コールド勝ちはできすぎ。終盤にかけて、一気に流れをつかむことができた。粘り強いチームの坂戸さんの継投に食らいついて、一気に攻められた。いいゲーム運びができました」と話した。

 背番号1の宮城誇南(こなん)投手(2年)が今大会2試合目の先発で、投打に活躍した。

 0-0で迎えた2回2死一、二塁、宮城の左越え二塁打で2点を先制。さらに2死二塁で八谷晟歩内野手(2年)の適時中越え二塁打で3点目を挙げた。

 9-0で迎えた6回2死三塁、宮城は直球をたたいて一塁への内野安打とし、三塁走者が生還してコールド勝ちとなった。宮城は「打った瞬間は(内野ゴロだと)あーっと思ったけど、とにかく走りました」と笑顔で振り返った。

 初戦となる2回戦の聖望学園戦では、緊張もあり状態が悪かった。チームはコールド勝ちをおさめたが「あんな投球しかできなくて、借りを返すつもりだった。いろんな投手に方に助けてもらって、気合を入れて臨みました」。この日は、6回を被安打4の無失点。「自分のテンポを意識して投げました」と話した。

 埼玉の頂点まで、あと3つ。「一戦必勝で、目の前の相手を倒したい」と2年生エースは力強かった。

(日刊スポーツ)

浦和学院が猛打で8強進出 森監督「コールドはできすぎ」

六回、右越えに3ランを放ち、生還する浦和学院・藤井一輝

 浦和学院が10安打10得点で快勝し、ベスト8進出を決めた。浦和学院・森士監督は「コールドはできすぎだが、終盤にかけて、一気に流れをつかめた」と話した。

 浦和学院打線は二回に3点を先制し、四回と五回にも1点を取り、5点リードで迎えた六回。松嶋晃希外野手(3年)の適時打と藤井一輝外野手(3年)の3ランで9得点目。なおも2死三塁の好機で宮城誇南投手(2年)の適時打で10得点目を挙げ、試合を決めた。

 坂戸は創部して初のベスト16。8には進めなかったが、坂戸・宮川浩之監督は「(先発の)宮城君の球のキレ、スピード、コントロールがよく、いつものバッティングができなかった」と悔やんだ。だが、選手たちの二年半の成長ぶりに「びっくりするくらいうまくなった」と目を丸くしていた。

(デイリースポーツ)

浦和学院、2年生エース宮城が完封で8強「ここまで来たら一戦必勝で」

6回コールドの完封勝利を挙げた浦和学院・宮城

 浦和学院の2年生エース左腕・宮城誇南(こなん)が坂戸を6回4安打で完封し、8強に導いた。「聖望戦はひどかったから、今日は借りを返そうと気合を入れました」。

 11日の聖望学園戦は6回1/3を4失点。中10日のマウンドで雪辱を果たし、2回には先制の2点二塁打も放った。沖縄県読谷村出身。名前は母・千晶さんが「南の島の誇りを持ってほしい」との思いと、好きなアニメ「名探偵コナン」をかけて付けられた。宮城は「ここまで来たら一戦必勝で」と、18年夏以来の甲子園へ思いを新たにした。

(スポニチ)

試合結果

全国選手権埼玉大会・5回戦(7/22・県営大宮)

TEAM123456789HE
坂戸000000   040
浦和学院030115x   10100
(6回コールド)
【浦】宮城-吉田瑞
【坂】片岡、太田、井出、横川、井上、片岡-南部
藤井(浦)
宮城、八谷、高松(浦)

打撃成績

 浦和学院
位置選手名打数安打打点
吉田匠201
金田310
松嶋311
吉田瑞200
藤井323
高松321
安達300
宮城323
八谷321
251010
 坂戸
位置選手名打数安打打点
南部300
武藤310
⑥53岡野300
①6片岡200
植田200
③1井上210
近藤200
⑨1井出220
15横川000
水野100
1太田000
H9神山100
2140

投手成績

 浦和学院
選手名安打三振四球死球失点自責
宮城6460000
6460000
 坂戸
選手名安打三振四球死球失点自責
片岡4904188
太田1/3000000
井出0000111
横川2/3100000
井上2/3001111
5 2/3100531010

チーム成績

TEAM攻撃守備
三振四死球犠打盗塁残塁失策併殺
浦和学院0824801
坂戸6000300

浦和学院は二回に宮城、八谷の連続適時打で3点を先制。5-0の六回に藤井の3ランなどで5点を加えた。坂戸は上位打線が振るわなかった。

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